京都府知事 山田啓二 

 

山城養鶏生産組合の鶏卵偽装表示問題に対する緊急申し入れ

 

2004年1月13日 日本共産党京都府会議員団

                   団長   松尾 孝

 

 

 

京都府城陽市の山城養鶏生産組合(西田詔子代表理事)が昨年6月に採卵した約5万個の卵を冷蔵庫で保管し、半年後に日付を偽装し、スーパーなどに出荷していたことが明らかとなりました。

報道によると、この卵を食べた27人が腹痛や下痢などを訴えており、さらに「12月2日採卵、11日賞味期限」とした不当なラベルを添付して出荷するなど、府民に大きな不安を与えています。

日本共産党府会議員団は、食の安全に対する信頼を失墜させる重大な事態と考え、以下の点について申し入れ、緊急に具体化されるよう求めるものです。

 

 

1、府民の不安を解消するために、本府として緊急に事件の全容を把握し、経過、今回販売された卵の消費および回収状況、安全対策などについて、一刻も早く府民の前にその全容を明らかにすること。

 

 

2、採卵日の虚偽表示や、消費者に誤った認識を与える賞味期限を表示する行為を行っていたことは、きわめて悪質であり、食品衛生法にも反するものである。にもかかわらず、こうした事態を昨年12月につかみながら、本府として文書指導だけにとどめていたことは重大である。よって本府として、関係機関と協力して原因究明、今回の事案以外にこれまでそういった行為がなかったかなどについて、緊急かつ厳正、徹底した対応をすること。また、再発防止策を講じること。

 

 

3、食品の偽装表示問題が相次いだため平成11年11月1日から鶏卵に賞味期限表示が義務付けられる食品衛生法が改正されたものの、日数は業界などが自主的に決めることになっている。本来、賞味期限とは、安心して生食できる期限を示したものである。よって、府民の食の安全を守る立場から、今回の事件をふまえ、関係法令の改正も含めた対応を国に求めること。

 

以上