議員団活動

申し入れ

「再稼働認めるな」―近畿各府県議員団が福井県に申し入れ

2012/06/06 更新
この記事は 4 分で読めます。

し入れ(web用)P1130384.jpg
 日本共産党京都府議団(前窪義由紀団長、11人)は6月6日、近畿各府県の党議員団・県委員会とともに福井県の西川一誠知事にたいし、関西電力大飯原発3、4号機の再稼働を認めないようにと申し入れました。

 申し入れ文は前窪団長と大阪、兵庫、奈良、和歌山の各府県会議員団団長、滋賀県委員会委員長の連名でおこないました。

 福井知事への申し入れには、京都府議団からは光永敦彦幹事長、島田敬子議員(府議団原発問題担当)が出席。また衆院京都2区候補のはら俊史候補、近畿比例代表の清水忠志、堀内照文両候補、各府県の議員らも参加しました。
県原子力安全課長が対応しました。

 申し入れ後、光永、島田両議員らは、県庁前で再稼働阻止の座り込みをしている住民らを激励しました。

 申し入れ全文は次の通り。

                         2012年6月6日
福井県知事 西川一誠様

関西電力大飯原子力発電所3・4号機の再稼動を認めないための申し入れ
                日本共産党 滋賀県委員会委員長 奥谷 和美
                      京都府議会議員団団長 前窪義由紀
                      大阪府議会議員団団長 宮原 威 
                      兵庫県議会議員団団長 ねりき恵子
                      奈良県議会議員団団長 山村 幸穂
                      和歌山県議会議員団長 雑賀 光夫

 政府による関西電力大飯原子力発電所3・4号機の再稼働について、野田首相が「関係自治体の理解は進みつつある。私の責任で判断する」と決断を表明するなど、極めて緊迫した状況になっています。

 これは「暫定」の安全基準で原子炉を動かすことを認め、さらに近畿各府県の住民のみならず、福島や全国の「原発ゼロ」を願う国民の声にそむく無謀な「政治決断」であり、絶対に認めることは出来ません。

 そもそも、福島原発事故については、収束や原因究明にはほど遠い状況であり、新たな原子力規制機関の国会審議も始まったばかりで、事故が起こった場合の放射能被害の予測、住民避難の計画すら十分に立てられていません。

 政府のいう「特別な監視体制」や「暫定的な基準」は、再稼動をするための口実でしかなく、住民の不安を解消する安全確保の担保にはまったくならないことは明らかです。しかも、「暫定基準」は原発利益共同体と一緒になって「安全神話」を振りまいてきた原子力安全委員会や原子力安全・保安院が決めたものです。

 再稼働を強行し、仮に重大な事故が発生した場合、立地県である福井県のみならず琵琶湖を抱える近畿地方全体に深刻な影響を与えることは明らかです。また「継続的な再稼働」を求める政府の態度もとうてい認められません。

 立地県である福井県知事として、地元福井県民はもちろんのこと、近畿全体の住民の願いにこたえ大飯原発3・4号機の再稼働を認めないよう強く要請するものです。
                                     以上