米軍Xバンドレーダー配備基地を調査 光永議員、井上参院議員、倉林候補ら
京都府内に初めて米軍のレーダー基地(高性能の「Xバンドレーダー」を配備)を京丹後市経ケ岬に建設する計画にたいし、日本共産党京府議団は1日、計画予定地を訪問調査しました。
光永敦彦幹事長と井上哲士参院議員、倉林明子参院京都選挙区候補(京都市議)、らが参加。配備予定地とともに、基地周辺の京丹後、宮津の両市、伊根町の首長と懇談しました。
宮津市では井上正嗣市長と懇談。配置される米軍関係者(160人規模)による治安問題、強力電波による漁業への影響などの不安が出され、同市長は「市民の安心、安全を考えながら対応したい」とのべました。
京丹後市は大村隆副市長が応対。レーダーが先制攻撃される問題や米兵らによる事件・事故への不安、ドクターヘリ飛行への影響などの懸念が示されました。伊根町では小西俊朗副町長がレーダーの照射方向に浦島漁場があり、魚群探知機や無線などの電波を使う漁業者から影響がでないかという不安が出ていると紹介し、「突然の報道で驚いている」とのべました。
調査後、井上議員は「アメリカの先制攻撃の前線基地にしてはいけない。軍事的対応では緊張を高めるだけ。9条を持つ国にふさわしい対応がもとめられる」と語りました。
調査・懇談には、吉田さゆみ京都5区代表や京丹後、宮津の両市議、伊根町議も参加しました。
Xバンドレーダー 弾道ミサイルの探知・追尾を行うもので、「ミサイル防衛」システムの一つを構成。現在、青森県つがる市の米軍車力基地に配備されています。強力な電波を発するため、半径6キロが飛行禁止区域に指定されています。日米首脳会談(2月22日)で安倍首相とオバマ米大統領が同レーダーの追加配備に合意し、配備先を京丹後市経ケ岬に決定。近畿で米軍基地建設計画は初めてです。(「しんぶん赤旗」2013年4月2日付)