9月議会 緊急府議会報告会を開催しました
日本共産党京都府会議員団(前窪義由紀団長、11人)は2日、京都市中京区で報告会を開き、70人が参加しました。京都府議会9月定例会での議員定数問題の暴挙や、米軍レーダー基地工事中止を求める請願が否決されたことなどについて報告しました。
前窪団長があいさつし、光永敦彦幹事長、加味根史朗副団長が報告しました。定数削減(左京区)の暴挙については、加味根副団長が報告しました。(以下、報告の概要を紹介します)
これまで議会改革検討小委員会において、自民党が京都市内の定数を10減らす案を提案し、日本共産党が「一票の格差」を2倍以上とする暴論だと批判しました。民主・公明もこれに同調し、小委員会では「一つの結論に取りまとめるのは困難」としました。
しかし、自民党はこれを全く無視し、本会議直前の非公開の場で突如、宇治市・久世郡(定数4)を1増、左京区(定数4)を1減とする「1増1減」を提案し、公明党と強行採決しました。これはまさに議会制民主主義を破壊する暴挙であり、自民党が府議会で単独過半数を獲得するための党利党略でしかありません。
本来なら、「一票の格差」がより大きい木津川市・相楽郡(1.74倍)が優先的に検討されるべきです。さらに左京区の「一票の格差」は、1.28倍から1.71倍に逆に拡大されることになります。
今年4月の宇治市・久世郡の府議補欠選挙で自民党は2議席となりました。この選挙区での定数1増は、自民党の2人を当選させる条件づくりではないかとの批判が出るのは当然です。左京区についても、現有2議席の民主、2議席目を目指す共産の議席を増やさないためと言われても仕方ありません。まさに、京都市内の定数を減らすことで、自民党だけで過半数獲得を目指す地ならしの一歩です。
共産党は論戦をリードし、自民党の10削減案は葬り去ることができました。しかし公明党は最後に脱落しました。南区と右京区の自らの議席を守りたかったわけです。
加味根副団長は最後に、「来春のいっせい地方選挙、日本共産党の前進でこの暴挙に審判を下しましょう」と呼びかけました。
報告会では、参加してくださった府民の方からも、この自民党の暴挙に対して怒りと疑問の声が出されました。