大飯原発4号機の再稼働強行と、これを事実上容認した西脇知事に厳しく抗議する
2018年5月9日
(緊急抗議声明)
大飯原発4号機の再稼働強行と、これを事実上容認した西脇知事に厳しく抗議する
日本共産党京都府議会議員団
団長 前窪 義由紀
関西電力は本日、「脱原発」を求める広範な府民の声を無視して、大飯原発4号機の再稼働を強行した。昨年の高浜原発3・4号機、3月の大飯原発3号機に続く再稼働であり、これにより隣接地域で4基もの原発が同時稼働することとなる。京都府民の命と安全に重大な危険をもたらすものであり、満身の怒りを持って抗議する。
この再稼働に先立って、京都府の西脇知事は昨日、関西電力の岩根社長と会い、原子力発電所の安全確保対策についての協議を行った。その後の取材で知事は、再稼働の賛否について、「一定のプロセスの中で決まっていること。安全対策に万全を期してほしい」と述べ、明言を避けたことが報道されている。これは、再稼働を事実上容認するもので、府民の不安に背をむける態度であり厳しく抗議する。
東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から7年2ヶ月が経過したが、福島ではいまだに多くのみなさんが、不自由な避難生活を余儀なくされている。こうした現実を直視するなら、一刻も早く「原発ゼロ」を決断して廃炉を推進するのが当然である。
昨年12月、広島高裁が火山災害にともなう重大事故のリスクを指摘し、伊方原発の運転差し止めを命じる新しい判断を示した。また、小泉純一郎元首相らが顧問を務める「原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟」の提案をふまえて、開催中の国会には、日本共産党・立憲民主党・自由党・社会民主党の野党4党により、「原発ゼロ基本法案」が提出されているなど「脱原発」の流れはますます強まっている。我が党議員団は、高浜・大飯をはじめ、すべての原発の稼働を中止し、「原発ゼロ」を実現するよう、強く求めるものである。
以上