5月臨時府議会が閉会 「終えて談話」を発表
5月20日に開会した5月臨時議会が24日閉会しました。
今議会は、4月に行われた京都府議会議員選挙を踏まえ、議長・副議長、議会選出監査委員の選任、および各常任委員会・特別委員会の委員構成の確定と委員長・副委員長の選出、予算特別委員会委員長・副委員長の選出をはじめ、今任期四年間最初の議会として、重要な議会でした。閉会後日本共産党府議団は「5月臨時府議会を終えて」の団長談話を発表しました。ぜひお読みください。なお議案討論は山内よし子議員が行いました。
2019年5月臨時議会を終えて
2019年5月24日
日本共産党京都府会議員団
団長 原田 完
5月20日に開会した5月臨時議会が24日閉会した。
今議会は、4月に行われた京都府議会議員選挙を踏まえ、議長・副議長、議会選出監査委員の選任、および各常任委員会・特別委員会の委員構成の確定と委員長・副委員長の選出、予算特別委員会委員長・副委員長の選出をはじめ、今任期四年間最初の議会として、重要な議会であった。
1、わが党議員団は、議会開会日に、各会派に対し、議会構成に多様な民意を反映することは憲政の常道であるにも関わらず、京都府議会では、20年以上にわたり、議長、副議長、議会選出監査委員、および常任・特別委員会等の委員長・副委員長から日本共産党を排除するという不正常な事態が続いているため、その是正を申し入れた。しかも今回は、わが党議員団が引き続き議会第2党を維持することとなったため、その議席数にふさわしい対応を議会が行うことを厳しく求めた。
ところが議長・副議長を自民党が独占し、議会選出監査委員は自民と府民クラブ、そして常任・特別・予算特別委員会の各委員長・副委員長もすべて、わが党会派を排除して独占することとなった。これは自民・公明・府民クラブ・維新の各会派が時代遅れの「オール与党政治」にしがみつき、党利党略で議会ポストのたらいまわしをし、府会議員選挙の結果や府民の期待を踏みにじるものである。わが党議員団は、議会制民主主義を踏みにじる暴挙に対し、厳しく抗議する。
2、一方、議会第2党12名を維持できたことにより、引き続き都市計画審議会委員は2名に、またわが党会派を排除するため、「オール与党」が投票による互選を狙っていた関西広域連合議会議員についても、協議の結果、指名推薦により議席を得ることとなった。見直された特別委員会の所管についても、わが党の要望がほぼ入ることとなったことは、今後府民に開かれ、また充実した審議を行う上で、足がかりを作ることができた。また、公明会派から委員会の自律的運営を妨げるルール作りの提案がされたが、今回導入を見送らせ、さらに代表質問で、わが党会派の人数を複数にすることができる等、一定の変化を作った。今後、第2党となった力を発揮し、議会運営でも、さらなるイニシアチブを発揮するものである。
3、今議会に提案された議案2件のうち、第2号議案「京都府府税条例の一部改正の専決処分について承認を求める件」に反対し、第1号議案「平成30年度京都府一般会計補正予算の専決処分について承認を求める件」は賛成した。
第2号議案には、地方税法改正による「ふるさと納税」制度の改正にともなう条例改正が含まれている。その内容は、返礼品の調達額は寄付額の30%以下とし、返礼品は地場産品とすること、またこれに従わない自治体は、ふるさと納税寄付控除の対象外とすること、が新たに盛り込まれたことに伴うものである。
そもそも「ふるさと納税」は、政府による地方交付税削減等により、地方の疲弊を余儀なくさせた一方、自治体に新たな税確保として導入し競争を煽りながら、今度はまともな根拠なく規制をかけるという道理ないやり方でなく、地方交付税制度の維持と抜本的拡充こそ必要であり反対した。
わが党議員団は、目前に迫った参議院選挙で、消費税10%増税中止、憲法改悪を許さず、安倍政権退陣に追い込む共同を広げ、比例での日本共産党の躍進と倉林明子参議院議員再選にむけ全力を挙げるとともに、切実な願いの実現、持続可能な地域づくりにむけ、行動する議員団として力を尽くすものである。
5月臨時議会で選出された役員
京都地方税機構議会議員 光永敦彦
関西広域連合委員会議員 迫 祐仁
議会運営委員会委員 光永敦彦、浜田良之、馬場紘平
議会運営委員会理事 光永敦彦
予算特別委員会幹事 森下由美
政策調整会議委員 馬場紘平
広報広聴会議委員 浜田良之
京都府都市計画審議会委員 原田 完 森下由美
京都府営水道事業経営審議会委員 水谷 修
常任委員会
総務・警察 島田敬子、浜田良之
府民環境・厚生 光永敦彦、成宮真理子、馬場紘平
文化・教育 山内佳子、西脇郁子
危機管理・建設交通 森下由美、水谷 修
農商工労働 原田 完、迫 祐仁、西山頌秀
特別委員会
持続可能な地域社会に関する 光永敦彦、浜田良之
子育て環境の充実に関する 山内佳子、森下由美、西山頌秀
産業の担い手の確保・育成に関する 島田敬子、西脇郁子、馬場紘平
新産業創造 迫 祐仁、成宮真理子
文化・スポーツ振興対策 原田 完、水谷 修
日本共産党京都府会議員団の新役員
団長 原田 完(新)
副団長 島田敬子(再)
幹事長 光永敦彦(再)
政務調査会長 成宮真理子(新)
事務局長 桝井義行(再)
事務局次長 原 俊史(再)
以上