予算委員会 知事総括質疑 山内よし子議員 水谷修議員
7日、予算委員会知事総括質疑が行われ。山内よし子議員と水谷修議員が知事と一問一答の質疑を行いました。
山内議員 子どもの医療費助成拡充は緊急課題 北山エリア開発計画撤回を
山内府議は、コロナ禍のもと、子育てが所得減少など深刻な状況におかれている実態を紹介、「子どもの医療費助成拡充の緊急性を感じないのか」と追及。2019年以降、一度も行っていない市町村との協議を急ぐよう求めました。少人数学級の問題では、「全国の過半数の県が中学校までの少人数学級を実施している。コロナ禍で子どもたちに豊かな教育を保障するのは知事の責任だ」と迫りました。
知事は、子どもの医療費助成について「制度拡充から時間がたっていない」「利用状況を見極めたい」などと背を向け、冷たい姿勢に終始しました。
山内府議は、府立大学のアリーナ建設や府立植物園の開発など「北山エリア」開発をめぐり、府民には具多的な情報も知らせず、説明会でもまともに答えない姿勢を批判。「府民や歴代園長らの声を聞かずに、有識者懇話会で何を検討するのか」と追及しました。
知事は、「情報を隠しているつもりはない」と強弁し、また事業費については「この段階で数字を持っていない」と答えませんでした。
水谷議員 新型コロナ 保健所統廃合を追及 機能不全の要因問う
水谷府議は、京都府の新型コロナによる直近7日間の死亡者数、重症者数が100万人あたり大阪に次ぐワースト2位になり、保健所体制がひっ迫して他県と比べ疫学調査がほとんどできていないなどの実態を指摘。保健所統廃合がこうした機能不全の要因だとして。知事の「統廃合にはメリットがあった」との認識はあらためるべきだと迫りました。
知事は「第6波で保健所業務はひっ迫している」と認めたものの、「統合により広域対応ができている」などと強弁しました。
水谷府議は、高齢者施設入所の感染者の入院先が見つからず「留め置き」が起きるなど医療機関がひっ迫する一方、府の臨時的医療施設(110床)への入院は2日時点で1人だけという実態を示し、ひっ迫する医療現場を直視し、臨時的医療施設への介護補助者の配置など稼働体制確保を求めました。
知事は「入院病床はギリギリ対応できている」などと強弁し、「臨時的医療施設への体制強化は今すぐにはしない」と拒否しました。
水谷議員は、コロナ禍で傷む京都経済建て直しへ、非正規社員の正社員化や賃金引上げ、小規模企業への支援強化を求めました。