府議会知事総括質疑 成宮議員がコロナ感染拡大、暮らしと生活危機 西山議員が北山エリア開発 子供の医療費・給食費無料化など知事と質疑
京都府議会6月議会の知事総括質疑が7月22日行われ、成宮まり子議員と西山のぶひで議員が知事と質疑を行いました
成宮まり子議員 新型コロナ感染拡大 暮らしと生活危機 インボイス実施中止を
新型コロナ感染の第6波では重症化した高齢者の入院先が見つからず施設や自宅に留め置かれ、施設では50人が亡くなったと指摘し「悲劇を繰り返してはいけない。高齢者やリスクのある人は原則入院の方針を徹底すべきと求めました。
西脇知事は、入院は医師の判断とし「入院が必要な患者はすべて入院している」との答弁を繰り返しました。
成宮府議は再質問で、間質性肺炎の85歳の男性が感染し、希望しても入院できない例や、政府統計では京都の施設で55人(13日時点)も留め置かれていることを示し、「知事の答弁と実際は違う。命を危険にさらしていいのか。現場の実態から基準を見直し、110床ある入院待機ステーションを動かすべきだ」と要求しました。
成宮府議は、党府議団による物価や資材高騰などの影響調査では、中小業者からインボイス制度が「一番の困りごと」と共通の声が出たことを強調。インボイス実施は、中小業者が90%を占める京都経済に深刻な打撃になるとし、国に中止を求めるように迫りました。しかし知事は「制度の円滑な導入に向けて十分な周知・広報を行うことなど求める」と実施推進を表明しました。
西山のぶひで議員 北山エリア整備計画見直し 子供の医療費・給食費の無償化を
西山のぶひで議員は、北山エリア整備計画は、そもそも国のアリーナ整備計画に基づき、一部企業による民間の利益を生み出すことが狙いであり、そのことに公有地地や多額の税金が投じられることに多くの市民が反対の声をあげていることを指摘しました。
そのうえで京都府立大が求めているのは体育館や老朽施設の整備だとし、「大学内のアリーナ機能はいったい誰が求めているのか」と迫りましたが、知事はまともに答弁できませんでした。
西山議員は、子供の医療費について、府の制度に上乗せしてほぼ府内全自治体で中学校卒業まで無料化が広がっているもとで、最大の人口をもつ京都市のみが上乗せしていない実態を示し、「京都市と協議したのか」と迫りました。知事は「京都市だけに対してはアクションはしない」と拒否しました。
西山議員は、給食費無償化について、府が財政支援することで全府の子育て環境充実につながるとし、市町村との無償化・負担軽減にむけた具体的検討を求めましたが、知事は「義務教育無償化の範囲は国が判断すること」との答弁を繰り返しました。