議員団活動

「2023年5月臨時議会を終えて」団長談話

2023/05/26 更新
この記事は 5 分で読めます。

2023年5月26日

2023年5月臨時議会を終えて

日本共産党京都府会議員団

団 長  島田 敬子

 

 5月22日から始まった、京都府議会5月臨時議会が26日に閉会した。

 この議会は、4月に実施された統一地方選挙の結果を踏まえ、議長・副議長、議会選出監査委員の選任、および各常任委員会・特別委員会の委員構成の確定と委員長・副委員長の選出、予算特別委員会委員長・副委員長等の選出をはじめ、重要な議会であった。

 

1、今議会中に、新たに9名となった議員団として、コロナ禍と先行きの見えない物価高が府民生活に深刻な影響を与えているため、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金(重点交付金)の活用も含め、また追加補正予算の検討も視野に入れ、府民の暮らしと経済を支えるための緊急抜本対策を、全議員で知事に申し入れた。

また、南丹市が、国保南丹みやま診療所について、昨年11月から入院病床を休止し、土日の夜間勤務の医師や看護師との契約を解除するなどして、診療体制の大幅な後退を招いているもとで、診療所所長が「山間へき地で高齢者が多い美山町は診療所に入院病床が必要」と入院病床の再開を求めたにもかかわらず、まともに向き合わなかったため退職を余儀なくされた事態に対し、南丹市の責任を問うとともに、医師確保の責任をもつ京都府として、所長への慰留も含め、医療体制が継続できるよう申し入れた。

 

2、京都府議会では、20年以上にわたり、議長、副議長、議会選出監査委員、および常任・特別委員会等の委員長・副委員長から日本共産党を排除するという異常な事態が続いてきた。このため、わが党議員団は、開会日に各会派に対し「憲政の常道に立って公正・民主的な役員選出」を行うとともに、異常な「オール与党」の体制を是正するよう厳しく申し入れた。

 ところが、議長は自民党、副議長は5人の少数会派である公明党から選出され、さらに議会選出監査委員は自民と府民クラブ、そして常任、特別、予算特別委員会の各委員長・副委員長もすべて、わが党会派を排除して独占することとなった。これは自民、公明、府民、維新・国民の各会派が、党利党略で議会ポストのたらいまわしをするもので、わが党議員団は、議会制民主主義を踏みにじる異常な暴挙に対し、厳しく抗議する。

 

3、先の統一地方選挙で、日本維新の会がこれまで3議席で非交渉会派であったのが、9議席となり、わが党と同数の第二党となった。そのうえ、国民民主党議員4人が「維新・国民府会議員団」として統一会派を構成したため、議会では第二会派となった。ところが、議長、副議長、監査委員について、わが党を排除するため自民党、公明党、府民クラブに足並みを合わせた。これは、自民、公明、府民クラブの与党体制にすりより、反共だけでは一致するという態度であり、府民的にみて全く道理がない。

 

4、これまで、関西広域連合議員は、指名推薦により、わが党会派が京都府議会選出議員として、IRや道州制、北陸新幹線など関西財界の狙いに真正面から対決してきた。しかし今回、わが党を排除した。今後、関西万博後のIRをはじめとした地方自治をゆがめる動きに対し、関西全体も含めた連携や運動と、京都府議会での論戦がいっそう求められる。

 

わが党議員団は、コロナ禍と物価高の深刻な影響が府民生活や京都経済に出ており、その解決にむけ全力をあげるとともに、暴走する岸田政権と対峙し、入管法改悪や防衛費財源確保法など廃案に追い込み、10月から予定されているインボイス導入中止等にむけ力を尽くす。

 

◆5月臨時会で選出された役員

代表幹事            光永 敦彦

議会運営委員          光永 敦彦、浜田 良之

議会改革検討小委員会委員    光永 敦彦、浜田 良之

予算特別委員会幹事       水谷 修

政策調整会議委員        馬場 紘平

広報公聴会議委員        成宮 真理子

京都地方税機構議会議員     光永 敦彦

京都府都市計画審議会委員    迫  祐仁

京都府営水道事業経営審議会委員 水谷 修

 

【常任委員会】

総務・警察     成宮 真理子、馬場 紘平

危機管理・健康福祉 光永 敦彦

文化生活・教育   島田 敬子、田中 富士子

政策環境建設    迫  祐仁、水谷 修