日本共産党京都府会議員団(前窪義由紀団長、11人)は、「追い出し部屋」などを設けて労働者への退職強要をおこなっているNECシステムテクノロジー(富山卓二社長、本社・大阪市)にたいして、「退職強要の中止と人間らしく働ける職場環境を求める」文書を送りました。
退職強要を受けている労働者から、相談が寄せられたことに同府議団に応えて行ったもの。府議団は、同社に「直接お会いして要請したい」と面会を求めましたが、NEC側は拒否しました。
申し入れ文書は次の通り。
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NECシステムテクノロジー株式会社
代表取締役執行役員社長 富山 卓二様
日本共産党京都府委員会
雇用リストラ対策本部長 倉林 明子
日本共産党京都府議会議員団
団長 前窪 義由紀
退職強要の中止と人間らしく働ける職場環境を求める申し入れ
御社におかれましは、企業活動を通じて社会に大きく貢献されておられることに心から敬意を表します。
さて、私どものもとに御社の労働者Aさんから相談が寄せられました。直接お会いして話を聞きましたが、「希望退職に際して退職強要が行われた。それを拒否するといわゆる『隔離部屋』に移され、仕事をさせてもらえない」などの訴えでした。私たちとしては、事実に基づく切実な訴えであると確信いたしました。システムエンジニアとして社会に貢献する重要な仕事を担ってこられた方が、希望退職に応じないために、不当な扱いを受けておられることを、私たちとしては見過ごすことはできません。
いうまでもなく「退職の強要」は法律に違反する行為であり、人権を侵害する行為です。法律を順守し社会貢献をすすめておられる御社のような大企業では、なおさらあってはならない問題です。
相談をお受けした以上、解決のために微力を尽くさなければならないと考え、下記のとおり申し入れをさせていただきます。
つきましては、文書による回答を求めますとともに、直接お会いして申し入れの趣旨をお伝えし、御社の考え方を直接お伺いできればと考えています。電話で藤本様からいったんお約束いただいた3月19日(火曜)午前10時に御社にてお会いさせていただきたいと思います。是非とも実現していただきますようお願いする次第です。
申し入れ事項
1.「退職強要」が行われた事実を認め、ただちにその行為を中止していただくこと
2.『隔離部屋』をなくし、誰でもこれまで通り能力を生かし、人間らしく安心して働ける職場
環境をつくっていただくこと
3.上記の点についてお会いして話し合いを持たせていただくこと
以上