5月18日から始まった5月臨時会が、5月22日に閉会しました。それをうけて日本共産党京都府会議員団は、以下の談話を発表しました。
2015年5月臨時議会を終えて
2015年5月22日
日本共産党京都府会議員団
団長 前窪義由紀
5月18日に開会した5月臨時議会が本日、22日閉会した。
今議会は、先に行われた京都府議会議員選挙を踏まえ、議長・副議長や議会選出の監査委員の選任、および各常任委員会ならびに特別委員会の委員構成の確定と正・副委員長の選出等を行うとともに、専決した2議案が提案され、そのうち第2号議案「京都府府税条例の一部改正の専決処分について承認を求める件」に反対した。
1、第2号議案「京都府府税条例の一部改正の専決処分について承認を求める件」は、法人企業の外形標準課税の拡大や、すでに一般化した「エコカー」に対する自動車取得税・自動車税のグリーン税制等を含んでおり、また、資産流動化法にもとづく、事実上大企業や大手事業所を対象とした特定目的会社が取得する不動産取得税への特例税率等の延長であり、反対した。
2、我が党議員団は、各議員団に対し、議会開会日に、議長・副議長の選出にあたっては、憲政の常道に立って、議席数に応じた選出を行うという、民意が正しく反映されるルールにもとづく選出を行うとともに、永年にわたり自民・公明・民主等によって、常任委員会、特別委員会の委員長・副委員長から、日本共産党を排除するという異常な事態を改めるよう、議会の民主的な構成を求める申し入れを行った。
とりわけ、今回は、日本共産党が改選時11議席から14議席へと躍進するとともに、その結果、議席数で民主党を追い抜き、自民党につぐ第二党の位置を占めることとなったため、それを踏まえた対応をすることは当然と厳しく求めた。
ところが自民・公明・民主等は、旧態依然とした「オール与党」の枠組みに固執した議長・副議長の選出を行い、また議会選出の監査委員も自民会派が独占した。さらに常任委員会・特別委員会の委員長・副委員長も、すべて自民・公明・民主会派が占めることとなった。
これは、選挙で示された民意や、議会の公正で民主的な運営を踏みにじる暴挙であり、我が党議員団は厳しく抗議するものである。
さらに、もともと常任委員会については、従来どおりの6つの委員会であれば、躍進した我が党議員数により、2つの常任委員会で副委員長を獲得することが可能であった。ところが、議席数では我が党議員を役員から排除できないため、今度は常任委員会構成を現行6つから5つに削減し、それにより投票で我が党議員を副委員長に選出することができないようにする暴挙を強行したことは、異常な党利党略そのものである。しかも、新たな部局として「文化スポーツ部」「環境部」が設置されたことや、行政課題や府民要求が多様化、山積し、審議の充実が求められているにもかかわらず、それらを審議する常任委員会を減らすことは、二元代表制の一翼を担うべき議会の役割を弱めるものである。
3、一方、選挙で躍進し議席が増加したことにより、議会運営委員が3名から4名となり、また都市計画審議会委員も1名から2名へと増えた。さらに関西広域連合議会議員は、これまで与党調整で投票により我が党を排除してきたが、今回は投票により我が党議員が議席を得ることとなった。これは、「オール与党」の古い枠組みをもってしても、民意とそれにもとづく議席増の前に、我が党を排除しきれない事態を生んだもので、この古い枠組みに風穴をあける重要な前進である。同じく初選出された京都市会の我が党関西広域連合議員とも連携・協力し、その条件をいかんなく発揮して、「地方創生」や道州制等への動きに対し、厳しい論戦を行うものである。
我が党議員団は、いっせい地方選挙で躍進した力を土台に、当面の「戦争法案」成立阻止、安倍政権の暴走ストップ、暮らしを守る自治体づくりと切実な府民要求実現にむけ、全力をあげるものである。
5月臨時議会で選出された役員
京都地方税機構議会議員 光永敦彦
関西広域連合委員会議員 加味根史朗
議会運営委員会委員 光永敦彦、島田敬子、浜田良之、成宮真理子
議会運営委員会理事 光永敦彦
予算特別委員会幹事 加味根史朗
政策調整会議委員 浜田良之
広報広聴会議委員 成宮真理子
京都府都市計画審議会委員 馬場紘平、原田 完
京都府営水道事業経営審議会委員 前窪義由紀
常任委員会
総務・警察 原田完、西脇郁子、光永敦彦
府民生活・厚生 島田敬子、山内佳子、森下由美
文化・教育 浜田良之、本庄孝夫、成宮真理子
環境・建設交通 迫祐仁、前窪義由紀
農商工労働 馬場紘平、上原裕見子、加味根史朗
特別委員会
地域創生戦略に関する 光永敦彦、島田敬子、浜田良之
防災・危機管理対策 山内佳子、迫 祐仁、前窪義由紀
関西広域連合に関する 加味根史朗、馬場紘平、森下由美
暮らしの安心・安全対策 西脇郁子、上原裕見子、本庄孝夫
スポーツ振興 成宮真理子、原田 完
日本共産党京都府会議員団の新役員
団長 前窪義由紀(再)
副団長 加味根史朗(再)
副団長 島田敬子(新)
幹事長 光永敦彦(再)
事務局長 桝井義行(再)
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