京都府議会決算特別委員会の知事総括質疑が10月28日行われ、日本共産党の島田けい子議員と浜田良之議員が知事に対して質疑を行いました。
災害対策強化、公立病院再編統合問題など 島田けい子府議
島田敬子府議は、繰り返す自然災書への抜本的な対策強化、公立病院再編統合問題などについて、西脇隆俊府知事の認識をただしました。
島田府議は、昨年6月の大阪北部地震、7月の豪雨など連続する自然災害からの復興はいまだ道なかばの現状をしめし、さらなる現場職員の増員、土木事務所の再配置、住宅再建支援制度のさらなる拡充、避難所の環境改善などを求めました。
厚労省が公立・公的医療機関の再編統合の対象として全国424の病院名を突然発表した問題で、府内で名指しされた4病院の地域にとってかけがえのない役割を示し、現場の実態を反映しない分析による「再検証」の撤回を国に求めることとともに、急性期医療切り捨てを行わないよう迫りました。
西脇知事は「病院名の公表は遺憾。まずは国に説明を求める」と述べるにとどまりました。
また、島田府議は、府が昨年度から、国の加算措置が拡充されたことを理由にそれまで行っていた「重度障害児者住宅生活支援事業」を廃止したことを批判。どの地域でも、障害がある方が安心してくらせるよう体制整備を求めました。
関電は再稼働断念を 水道事業の広域化・民営化問題 浜田良之府議
浜田良之府議は、原発再稼働、水道事業の広域化・民営化などについて、西脇隆俊知事の認識をただしました。
浜田府議は、「原発マネー」還流に関わって、高浜原発再稼働の安全対策を説明・約束してきた人物らが、多額の金品を受け取っていたことが明らかになった以上、「再稼働の前提としてきた安全性そのものへの信頼が損なわれた」と指摘。避難計画の不備も明らかになるもとで、「原発再稼働を断念するよう、関電に求めるべきだ」と迫りました。
西脇知事は「安全性そのものの前に、関電は信頼性の回復に努力すべき」などと述べる
にとどまりました。
水道問題では、非公開で開催された「市町村水道事業連絡会議」で、水道事業の広域化がスケジュールも含めて検討されている実態を暴露した浜田府議は、「広域化を誘導するのは、市町村の権限をおかすものだ」と批判。府の「京都水道グランドデザイン」では広域化とともに官民連携を進めるとも明記されているが、安全安心が求められる水を民間にゆだねることには地方議会でも反対の声があることを示し、「広域化と官民連携を強引に推進することはやめるべき」と求めました。
西脇知事は「水道事業の基盤強化には広域化・公民連携も選択肢だ」と述べました。
質疑全文は後日アップします。