本日30日の昼休み府庁前正門前宣伝で、日本共産党京都府会議員団を代表して前窪団長が定数問題に関して報告しましたので、その内容をご紹介します。定数問題についてのこの間の経過や、問題点などは詳しくは下記をご覧下さい。
また、自民党会派が党利党略による定数条例の独自提案を行おうとしていることについて、日本共産党府会議員団は、京都府議会議長に対して、正常な運営を求める緊急の申し入れも行いました。申し入れの内容もアップしましたので、ぜひご覧ください。
定数問題に関しての前窪団長の報告(2014年9月30日 昼休み府庁正門前宣伝)
今日、午後の本会議を前にして、府議会定数をめぐって緊迫した状況にあります。
これまで府議会定数問題は、議会改革検討小委員会で今年3月から各会派が議論を重ねてきました。その中で、自民党会派が出してきたものは、京都市内の定数を10削減するというものでした。こんな、人口比例にも全く反する自民の提案に賛成する会派は一つもありませんでした。したがって、議会改革検討小委員会の報告は「議論が整わず」ということで議長に答申がされたわけであります。
ところが、自民党会派は、今度は議会改革検討小委員会という府民に開かれた、マスコミにも公開されたその場ではなく、議会運営委員会の理事懇談会という場で、府民にもマスコミにも全く公開されていない中で、左京区選挙区議席を1減、宇治市・久世郡の選挙区議席を1増、つまり、「1増1減案」というものを出してきたわけであります。さすがに「10削減案」というものは全く提案出来ないほど追いつめられたわけでありますが、土壇場になってこういう案を出してきました。
この左京区の1削減というのは、前回も1削減されて5人から4人になり、今度は4人から3人にするという案です。この案は、全く1票の格差を是正するものではありません。拡大するものであります。
また、増員する宇治市・久世郡選挙区よりも格差が大きくなっている木津川市・相楽郡の選挙区をこのままにしての、まさに勝手な党利党略の「1増1減案」というものであり、さすがにこの提案にも、私ども日本共産党はもちろんですが、民主党会派も、公明党会派も当初は「乗れない」としました。当然であります。現状の府議会の定数の中で2倍以上になっている格差が生じている選挙区は一つもありません。来年出る国勢調査の結果を待って定数問題を議論すればいいのであります。無理やり今議会で何が何でもこの自民党提案を通そうというやり方に対して、3会派がまとまって反対すれば否決できるわけですが、残念ながら公明党会派が自民党会派の提案に理解を示す、こういう流れが今起こっているわけです。私ども日本共産党府会議員団としては、議長がもともと議員定数問題を議論してくれということを議会運営委員会に諮問したわけですから、諮問した議長が、こんな道理のない「1増1減案」を受けるのか。今こそ議長としての調整機能を発揮して最後まで、こんな暴挙を許さない努力をすべきだということを只今申し入れてきたところです。
みなさん、Ⅹバンドレーダー米軍基地建設反対の600件近い請願、消費税増税中止してくれという100件近い請願を自民・民主・公明の与党会派は委員会で否決しました。しかし、最終本会議で、今日、この請願が提案され採決に付されるわけであります。私ども議員団は、この請願を採択をするために最後まで全力を尽くすと同時に、府議会定数の暴挙とも言う「1増1減案」を何としても阻止をするために、引き続き、全力を尽くす決意であります。どうかみなさん、この本会議の傍聴を始め、共に心一つにして頑張っていく。このことを今日みなさんとお互いに確認し合いまして、私の挨拶と決意とさせていただきます。みなさん共にがんばりましょう。ありがとうございました。
2014年9月30日 定数問題 議長申し入れ.pdf