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北陸新幹線延伸工事のための脱法的な地質調査の中止を求める申し入れ

2023/07/24 更新
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北陸新幹線延伸問題をめぐって、環境アセスが進まず計画行き詰まる中、国は事業認可後に行う調査等に12億の予算を計上。その具体化として、7月19日鉄道運輸機構が8月上旬から京都市域で府有地、市有地などにおいて工事のための地質調査(ボーリング、弾性波探査)をしようとしていることが明らかになりました。

京都府会議員団は24日、京都府に対して事業認可前の脱法的事業執行への協力をやめ、予算執行を止めるよう申し入れを行いました。島田けい子団長、浜田良之副団長、みつなが敦彦幹事長、迫祐仁議員、ばばこうへい議員、水谷修議員、森よしはる議員、田中ふじこ議員で行いました。

申し入れ全文は以下の通りです。

2023年7月24日  

 

   京都府知事 西脇隆俊様

 

日本共産党京都府議会議員団   

団長 島田敬子   

 

北陸新幹線延伸工事のための脱法的な地質調査の中止を求める申し入れ

 

 7月19日鉄道運輸機構は、8月上旬から京都市域で府有地、市有地などにおいて工事のための地質調査(ボーリング、弾性波探査)、縦断地質図の作成を強行しようとしていることが明らかになりました。これは本来、事業認可後に中心線の決定などを行ったのちにしかできない事業の執行であり、脱法的行為です。同時に、ルートも未定であるもとで、京都府などが、府有地等の地上権設定などを前提とした用地協議に協力するものであり、公有財産の管理を怠る行為でもあります。しかも、地元説明会を広く開催することもなく執行することも狙われており、少なくとも住民同意が前提です。

 そもそも、北陸新幹線敦賀〜新大阪間の延伸計画は、880万立米超の残土処分場・搬出ルートや地下水枯渇問題など環境破壊が見込まれ、2兆1千億円(2017年積算)の建設費用が大きく増大する見込みであることなど、無駄で環境破壊の計画です。また、京都府が府内の駅部区間自治体などの地元負担も明らかにしないまま強行しようとしており、府内の反対の声は一層大きくなり、環境影響評価も実施できず、事業認可が見送られたにも関わらず、政府が事業認可前の12億円の予算執行を進めようとしているものです。
 反対世論が一層広がる中、計画が完全に行き詰まっています。

 ついては、下記のことを強く求めます。

 

 

1、京都府として、事業認可前の脱法的事業執行への協力をやめ、事業執行のための地質調査の中止を求めるともに、「北陸新幹線事業推進調査に関する連絡会議」への参加をやめること。

2、政府に対し、事業認可前の予算執行の中止を求めること。

以上

申し入れ(全文).pdf

2023年6月定例会を終えて|団長談話

2023/07/14 更新
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2023年6月定例会を終えて

2023年7月14日

日本共産党京都府会議員団

団 長  島田けい子

 

 6月16日に開会した6月定例会が、7月5日閉会した。

 6月定例会は、4月の統一地方選挙後、初めての定例議会であり、維新国民議員団が新たに結成され、自民党に次ぐ第二会派となり、どういった立ち位置をとるのかを含め、注目を集める議会となった。また、長引くコロナ禍や物価高による府民の暮らしや京都経済への影響をはじめ、格差の広がりとともに、国会最終盤の岸田政権の暴走と国民的反撃のせめぎあいの中、開かれた。

 わが党議員団は、統一地方選挙で掲げた要求も含め、くらしの願いに寄り添い、実現するために攻勢的に論戦するとともに、根本的転換の必要性を浮き彫りにする論戦を行った。

 

1、本議会に提案された、議案12件のうち、第2号議案「京都府ふるさと応援寄附基金条例制定の件」第3号議案「職員の特殊勤務手当に関する条例一部改正の件」第6号議案「京都府府税条例及び京都府産業廃棄物税条例一部改正の件」の3議案に反対し、他の議案には人事案件も含め賛成した。

第2号議案「京都府ふるさと応援寄附基金条例制定の件」は、ふるさと納税を本格実施することに伴い、寄附金を積み立てる基金を作るためである。そもそも、ふるさと納税制度は、地方交付税の削減などにより地方自治体の財政が厳しくなる中、自治体に自治体間競争で補填をさせようというもので、自治体間で返礼品の競争が加熱し、一部の自治体では寄付が集中する一方で、多くの自治体では減収が発生するという異常事態となっている。今回、返礼品を市町村と連携して提供し、寄付金の一部を市町村に還元するという「市町村連携型」として、地域間格差の拡大が指摘されるふるさと納税制度を使うなど、本末転倒であり反対した。なお、第1号議案「令和5年度京都府一般会計補正予算(第2号)」のうち、ふるさと納税推進にかかる部分は同様の理由で反対した。

第3号議案「職員の特殊勤務手当に関する条例一部改正の件」は、新型コロナウイルス感染症が、感染症法上「2類相当」を「5類」へと引き下げられたことにより、宿泊療養施設等で感染者への対応業務にあたる府職員の特殊勤務手当を廃止するものである。令和元年以降14000件という支給実績がある重要な制度であるにもかかわらず、また感染状況は9波の入り口にあるとの専門家の指摘もありる中で、府として必要な対策を打つためにも維持することが必要であり、廃止に反対した。

  第6号議案「京都府府税条例および京都府産業廃棄物税条例一部改正の件」の軽油引取税については、日豪円滑化協定に基づき、今後オーストラリア国防軍と自衛隊の共同演習などが行われる際に、輸入される軽油などへの課税が免除されるものである。また、自動車税の環境性能割の税率区分見直し部分については、コロナ禍などによる半導体不足を理由に、燃費基準達成度を12月末まで現行の低い基準のまま据え置くとともに、今後3年間で段階的に引き上げるというものである。しかし、環境性能割は既に対策も一般化しており、その役割はもっぱら大手自動車メーカーの販売支援であり、温暖化対策など課題解決が喫緊の問題となっている中で、本来の見直しを先延ばしにしてまで、業界の要望に応えようとするものであり反対した。

2、統一地方選挙で掲げた要求や、コロナ禍・物価高に苦しむ府民の実態と要求を取り上げるとともに、その実現を迫る中、補正予算や論戦を通じ、前進を勝ち取った部分もあった。

 わが党がいっかんして求めてきた、中小零細事業者への直接支援策について、不十分ながら当初予算で20万円から80万円まで支援する「金融・経営一体型支援体制強化事業費」に申し込みが殺到したため、追加補正が計上された。また農林水産業、医療・社会福祉施設、公衆浴場や伝統産業などへの物価高騰対策も盛り込まれたが、引き続き、固定費や原材料費高騰分補填など、直接助成を実施させるため、力をつくす。

また「子どもの給食費臨時支援事業」として、1食あたり20円程度の値上げ回避の予算や子ども食堂等への支援策も計上されたが、いっそうの拡充が必要である。

  代表質問をはじめ、大学の学費負担軽減・子どもの医療費助成拡充・学校給食無償化など、統一地方選挙でかかげた切実な要求にもとづく積極提案を行い、実現を迫った。

南丹みやま診療所の中村所長が退職されるにあたり、6月27日から住民の皆さんによる「常勤医師を確保してほしい」とする一カ月間にもわたる要請行動と連帯し、京都府の医師確保の責任や、コロナで宿泊施設でお亡くなりになった事例をふまえ、総括のための検証や保健所の再配置など、厳しく求めた。

なお、わが党以外の会派の代表・一般質問では、改定された第二期京都府総合計画の具体化や、文化庁移転に伴う観光施策、西脇知事がかかげる「子育て環境日本一」の取り組みなどが中心で、深刻な暮らしの願いを取り上げたのは実質わが党だけであった。そのうえ、自民党府議が、自らの代表質問の傍聴者を見送るため、代表質問中にもかかわらず議場を抜け出し、また別の自民党議員が、代表質問で学校現場で起こった個別問題をわざわざ取り上げ、解決を遠ざけることに手をかすような事態も起こり、自民党は陳謝を繰り返すという劣化ぶりも表面化した。

 

3、運動と結んだ論戦を通じ、開発最優先の行き詰まりと、大本の転換が必要であることが浮き彫りとなった。

 代表質問で、わが党は消費税減税やインボイス中止とともに、中小企業支援と賃上げについて、府内上場企業で内部留保上位10社合計10兆8千億円(昨年度決算)と10年間で2倍近くに膨らんでいることを指摘し、価格転嫁できない実態を示し、中小企業の賃上げにむけた構造的転換を求めた。西脇知事はこれらの問題にまともに答えないばかりか、消費税について「全世代型の社会保障財源として必要」との答弁を繰り返した。

 6月26日、7月1日と連続して京丹後市経ケ岬米軍レーダー基地関係者の事故が発生した。京丹後市議団と連携し事実を明らかにすること等、常任委員会でも追及するとともに、近畿中部防衛局から何一つ明らかにされないというアメリカ言いなりぶりが改めて浮き彫りとなり、党府議団として議会最終日に緊急申し入れを行った。

 北陸新幹線延伸について、事業認可ができず実現が見通せない中、京都府副知事も参加する「北陸新幹線事業推進調査に関する連絡会議」が設置され、事業認可ができず行き詰まる中で、ルートや新駅、施工方法、土砂の受け入れ、地下水調査、道路・河川管理者との設計事前協議など、今年無理やり措置した調査費12億円を処理する論議が非公開で行われた。党府議団は、福井県への調査も踏まえ、北陸新幹線延伸の行き詰まりを府民的に明らかにする論戦を行った。

 5月9日朝、天ヶ瀬ダム直下で宇治川右岸の道路の法面崩落等の事故が発生したが、そもそも宇治川に1500トン放流をする計画そのものが根本的に無理があるもので、その見直しを求めた。また、消防や水道などの広域化、圏域行政化、公務の民間開放など、住民不在で結論ありきのやり方も厳しく批判した。

  府立大学内の一万人規模のアリーナ建設計画は、学生と座長が論議して作り上げてきた学生用体育館案に、広く共感が寄せられる中、自民党議員から「府立大学内の共同体育館計画は、なかなか進んでおらず歯がゆい」としつつ、向日市長から向日町競輪場余剰地に「アリーナと呼ばれる屋根付きのスポーツ施設の誘致」表明がされ、どう対応するかとの質問がされた。西脇知事は府立大学内の施設について「多目的な検討を行っている」とし、向日町競輪場余剰地については、「屋内スポーツ施設の整備を検討」すると表明した。府立植物園の整備計画も、事実上とん挫しつつあり、また府立大学内アリーナ建設計画も、その後の党議員団の質疑で「共同体育館としてすみやかに整備したい」と答えたとおり、1万人規模のアリーナ建設計画も、行き詰ってきている。このため、北山エリア整備基本計画は白紙撤回し、大学生のための体育館や老朽施設の建て替え、府立植物園の充実をはじめ府民的論議を尽くすことこそ必要である。こうした中、国民・維新所属の議員が、府立植物園の正門付近に「にぎわいが必要」等として、民間活力の導入を迫る場面があった。本物の植物の博物館としての府立植物園の役割や16万筆を超える開発反対署名に耳を貸さない姿勢が明らかとなった。府民的にみて恥ずかしい限りである。

 

4、本議会には、「消費税引下げとインボイス制度の実施中止を求める請願」81件と、「城陽市水道の地下水利用継続と府営水負担軽減に関する請願」1件が提出されたが、わが党以外の自民・公明・府民・維国の会派がすべて反対し否決したことは重大である。

また、請願にもとづく意見書をはじめ、わが党が提案した6意見書案1決議案を、維国議員団も含め他会派すべてが否決した。

自民・公明・府民提案の「森林環境譲与税の譲与基準の見直しを求める意見書案」は、木材輸入自由化などを進めながら、一方で、林業予算を減らし続けてきた国の林業施策の根本的転換を後景に追いやるもので、また、維新・国民提案の「物価上昇を上回る労働者の賃上げと可処分所得の向上に向けた対策を求める意見書案」は、その内容に民主党政権時代に消費税の逆進性対策を口実に、消費税を税の中心にすえた上で、マイナンバー制度と一体に狙われてきた「給付付き税額控除」等が含まれており反対した。

 

5、今議会で新たに第二会派となった維新・国民議員団の本質的な役割が浮き彫りとなった。

本会議質問で、あれだけ地方選挙で訴えた「身を切る改革」という言葉も提案も一切なく、知事提案議案にすべて賛成した。選挙後、「是々非々で対応する」と述べた対応は、早くも崩れ去った。一方、わが党が提案した、消費税減税とインボイス中止など切実な府民の請願もふまえた意見書・決議案すべてに、維新国民議員団が反対した。これは、反共で一致したオール与党体制に与する会派であることが明らかとなった。そのうえ5月臨時会で選出された代表幹事が、政治資金収支報告書の未提出問題で、6月定例会をまたずに辞任したことにともない、維国会派の団長(国民民主党)が代表幹事に就任したため、新たに団長に国民民主党所属議員が就任することになった。

 

 マイナンバーカードと保険証ひも付け問題を契機に、岸田政権への国民的批判が広がっている。わが党議員団は、物価高による暮らしの深刻な影響、コロナ第9波とも指摘される状況のもと、暮らしの願いによりそい、打開するため、また政治の歪みのおおもとの転換のため、いずれ行われる総選挙や来春の京都市長選挙に向け、広範な府民の皆さんと力を合わせ、共同の力で政治を動かす議員団として全力をあげる。

2023年6月定例会を終えて.pdf

【緊急申し入れ】米軍経ヶ岬通信所関係者による交通事故とその対応について抗議し再発防止と改善を求める

2023/07/06 更新
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日本共産党京都府会議員団は、米軍経ヶ岬通信所関係者による交通事故が発生した問題について、近畿中部防衛局が明らかにしないため、京都府に申し入れを行った。党議員団は府民に対し、情報提供が遅れている問題について、米軍に抗議し、府民の生命と安全を守る先頭に立つよう求めました。

申し入れ全文は以下の通りです。

230705米軍関係者交通事故申し入れ.pdf

6月議会 議案討論・意見書/決議案討論|迫議員・馬場議員

2023/07/05 更新
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さこ議員議案討論.pdf

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6月定例会 ばば議員意見書討論.pdf

画像は京都府議会ライブ中継より

6月議会一般質問|森よしはる議員・水谷修議員

2023/06/28 更新
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森よしはる議員【京都市・南区】

<質問テーマ

●労働者の賃金引上げについて

会計年度任用職員の処遇改善等府政の更なる役割発揮について

府立大学の校舎整備について

★23年6月一般_森議員

質問全文はこちらから

森議員一般質問(大要).pdf

水谷修議員【宇治市・久御山町】

<質問テーマ>

●天ケ瀬ダム再開発、淀川水系河川整備計画について

●消防や水道の広域化、圏域行政化、公務の民間開放について

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質問全文はこちらから

水谷議員一般質問(大要).pdf

6月議会代表質問|成宮まり子議員

2023/06/23 更新
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6月定例府議会代表質問で、成宮まり子議員【西京区】が質疑に立ちました。

<質問テーマ>

●物価高騰から暮らしと中小業者を支える緊急対策及び賃上げ政策について

●少子化対策及び子育てと教育の負担軽減について

●新型コロナウイルス感染症対策及び南丹みやま診療所の医師と医療体制の確保について

●北陸新幹線延伸及び「北山エリア」開発の中止・撤回について

●大軍拡・敵基地攻撃能力の京都での具体化について

全文はこちらから

6月定例府議会 成宮まり子議員代表質問【要旨】.pdf

「2023年5月臨時議会を終えて」団長談話

2023/05/26 更新
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2023年5月26日

2023年5月臨時議会を終えて

日本共産党京都府会議員団

団 長  島田 敬子

 

 5月22日から始まった、京都府議会5月臨時議会が26日に閉会した。

 この議会は、4月に実施された統一地方選挙の結果を踏まえ、議長・副議長、議会選出監査委員の選任、および各常任委員会・特別委員会の委員構成の確定と委員長・副委員長の選出、予算特別委員会委員長・副委員長等の選出をはじめ、重要な議会であった。

 

1、今議会中に、新たに9名となった議員団として、コロナ禍と先行きの見えない物価高が府民生活に深刻な影響を与えているため、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金(重点交付金)の活用も含め、また追加補正予算の検討も視野に入れ、府民の暮らしと経済を支えるための緊急抜本対策を、全議員で知事に申し入れた。

また、南丹市が、国保南丹みやま診療所について、昨年11月から入院病床を休止し、土日の夜間勤務の医師や看護師との契約を解除するなどして、診療体制の大幅な後退を招いているもとで、診療所所長が「山間へき地で高齢者が多い美山町は診療所に入院病床が必要」と入院病床の再開を求めたにもかかわらず、まともに向き合わなかったため退職を余儀なくされた事態に対し、南丹市の責任を問うとともに、医師確保の責任をもつ京都府として、所長への慰留も含め、医療体制が継続できるよう申し入れた。

 

2、京都府議会では、20年以上にわたり、議長、副議長、議会選出監査委員、および常任・特別委員会等の委員長・副委員長から日本共産党を排除するという異常な事態が続いてきた。このため、わが党議員団は、開会日に各会派に対し「憲政の常道に立って公正・民主的な役員選出」を行うとともに、異常な「オール与党」の体制を是正するよう厳しく申し入れた。

 ところが、議長は自民党、副議長は5人の少数会派である公明党から選出され、さらに議会選出監査委員は自民と府民クラブ、そして常任、特別、予算特別委員会の各委員長・副委員長もすべて、わが党会派を排除して独占することとなった。これは自民、公明、府民、維新・国民の各会派が、党利党略で議会ポストのたらいまわしをするもので、わが党議員団は、議会制民主主義を踏みにじる異常な暴挙に対し、厳しく抗議する。

 

3、先の統一地方選挙で、日本維新の会がこれまで3議席で非交渉会派であったのが、9議席となり、わが党と同数の第二党となった。そのうえ、国民民主党議員4人が「維新・国民府会議員団」として統一会派を構成したため、議会では第二会派となった。ところが、議長、副議長、監査委員について、わが党を排除するため自民党、公明党、府民クラブに足並みを合わせた。これは、自民、公明、府民クラブの与党体制にすりより、反共だけでは一致するという態度であり、府民的にみて全く道理がない。

 

4、これまで、関西広域連合議員は、指名推薦により、わが党会派が京都府議会選出議員として、IRや道州制、北陸新幹線など関西財界の狙いに真正面から対決してきた。しかし今回、わが党を排除した。今後、関西万博後のIRをはじめとした地方自治をゆがめる動きに対し、関西全体も含めた連携や運動と、京都府議会での論戦がいっそう求められる。

 

わが党議員団は、コロナ禍と物価高の深刻な影響が府民生活や京都経済に出ており、その解決にむけ全力をあげるとともに、暴走する岸田政権と対峙し、入管法改悪や防衛費財源確保法など廃案に追い込み、10月から予定されているインボイス導入中止等にむけ力を尽くす。

 

◆5月臨時会で選出された役員

代表幹事            光永 敦彦

議会運営委員          光永 敦彦、浜田 良之

議会改革検討小委員会委員    光永 敦彦、浜田 良之

予算特別委員会幹事       水谷 修

政策調整会議委員        馬場 紘平

広報公聴会議委員        成宮 真理子

京都地方税機構議会議員     光永 敦彦

京都府都市計画審議会委員    迫  祐仁

京都府営水道事業経営審議会委員 水谷 修

 

【常任委員会】

総務・警察     成宮 真理子、馬場 紘平

危機管理・健康福祉 光永 敦彦

文化生活・教育   島田 敬子、田中 富士子

政策環境建設    迫  祐仁、水谷 修

コロナ禍・物価高から暮らしを守る緊急対策を求める申し入れ

2023/05/25 更新
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「コロナ禍に加え、先行きの見えない物価高により、府民生活や事業者に深刻な影響が出ているもと、日本共産党京都府議会議員団はは、5月23日知事に対し「コロナ禍・物価高から暮らしを守る緊急対策を求める申し入れ」を行いました。

島田団長が「とりわけ低所得者にとって電気代ガス代の高騰は命にかかわる。」「恒久的な対策が求められている。」と述べたのに対して、総務部長は「国の交付金も活用して、切れ目のない支援を行えるよう検討している。」との応対でした。

申し入れ(全文)は、以下の通りです。

コロナ禍・物価高から暮らしを守る緊急対策を求める申し入れ

 

 日頃より、府政推進にご尽力いただき敬意を表します。

 5月8日より、新型コロナウイルス感染症が5類とされ、全数把握をしないこととなったものの、5月18日の「新型コロナウイルス感染症の発生状況(速報値)」によると、府域全体で2.03となり、引き続き第9波の不安もぬぐえない状況となっています。

 また、長引いてきたコロナ禍に加え、先行きの見えない物価高により、府民生活や事業者に深刻な影響がでています。さらに大手電力7社の電気料金が6月から15%~39%程度もの値上げ、また多くの品目で6月も値上げが見込まれ、実質賃金の引き下げも続いており、緊急対策とともに、構造的な課題にもメスを入れることが切迫した課題です。

 このため、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金 (重点交付金)の活用をはじめ、早期の補正予算編成や、執行体制の拡充など、以下の点を取り組むよう求めます。

 

 

1、   新型コロナ感染症対策の総括を行うとともに、外来対応医療機関の公表や感染基準の明確化をはじめ、正確な情報提供、医療機関や介護事業所への支援策を含む感染拡大を見越した対応をとること。

2、   子どもの医療費助成制度のさらなる拡充、学校給食の実施と無償化、奨学金返済支援の拡充など、子育てにかかる支援策を急いで実施すること。

3、   高騰している電気代やガス代など水光熱費等の負担について、府民はもちろんのこと、中小零細企業や自営業者、伝統地場産業、農林水産業、学校など、広く負担軽減策を行うこと。

また、削減されてきた生活保護費や年金の引き上げなど、恒久的な対策を本格的にとるよう国に求めること。

4、   新型コロナウイルス感染症に伴う生活福祉資金(緊急小口資金、総合支援資金)の返済について、厚労省が返済免除規定の緩和することとなった。すみやかな周知徹底や対応など、丁寧な相談体制をとること。

5、   ゼロゼロ融資・日本政策金融公庫融資等の返済にあたり、丁寧かつ弾力的な対応を求めるとともに、金融・経営一体型支援体制強化事業の追加をはじめ、事業継続に柔軟に利活用できる直接補助制度を設けること。

6、   緊急に消費税の減税、10月実施予定のインボイス導入中止を行うよう国に求めるとともに、国も本府も、賃上げができるよう中小企業等への支援制度の具体化を図ること。

以上

暮らしを守る緊急対策を求める申し入れ.pdf

南丹みやま診療所の存続と地域医療を守ることに関する緊急要望

2023/05/23 更新
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DSC01032.JPG南丹市が国保南丹みやま診療所の入院病床休止を決めたことに対し、所長の中村医師が退職の意向を示されている問題について、日本共産党京都府議会議員団は、5月23日、知事に対し「国民健康保険南丹みやま診療所の存続と地域医療を守ることに関する緊急要望書」を提出し、地域医療を守るために責任ある対応を求める申し入れを行いました。 

対応した健康福祉部長は「南丹市の意向を尊重して対応」と繰り返したのに対し、島田団長は「自治体の意向を尊重するのも大事だが、住民の不安に寄り添って責任ある対応を京都府がとるべきだ」と求めました。

申し入れ(全文)は、以下の通りです。


 2023年5月23日

京都府知事

西脇 隆俊 様

日本共産党京都府議会議員団

団 長  島田 敬子

 

国民健康保険南丹みやま診療所の存続と地域医療を守ることに関する緊急要望書

 

2022年11月南丹市は、中村所長の体調不良を理由として、国保南丹みやま診療所の入院病床を休止する事を表明するとともに、土日の夜間勤務の医師や看護師との契約を解除するなどして、診療体制の大幅な後退を招き、住民に大きな負担と不安を与えてきました。

こうした中、「美山の医療を守る会」をはじめ、住民からは住民のいのちと健康を守るために、入院病床の一日も早い再開の要望が出され、わが党府議会議員団としても、医師確保をはじめとする必要な支援を行うよう求めてきたところです。

ところが南丹市は、「山間へき地で高齢者が多い美山町は診療所に入院病床が必要」との中村所長の強い要望に対しても、「入院病床の再開」への具体的な対策をとることなく推移し、4月末の南丹市長と中村所長との話し合いの場で、中村所長が6月末の退職表明をされる事態となっています。

 5月19日には、「美山医療を守る会」の皆さんから本府に対し、「みやま診療所の存続を求める緊急要望」が提出されたところです。

 今おこっていることは、診療所の存続の危機ともいうべき事態であり、地域住民の命を守るためにも、本府が責任を果たすべきです。

 よって、本府が南丹市と協力し、これまで献身的に地域医療を守るために尽力いただいた中村所長に翻意をしていただくよう誠意を持って対応するとともに、入院病床が再開できる医師・看護師体制確保に全力をあげて取り組まれるよう強く要望します。

 

                               以上

みやま診療所について要望書.pdf

府議会の構成、役員選出についての申し入れ

2023/05/23 更新
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 日本共産党京都府議会議員団は、5月臨時議会が開会した22日、各会派に対し「憲政の常道に立って、公正・民主的な役員選出」を行うため、各会派の議員数に応じた役員選出など民意が正確に反映することを求める申し入れを行いました。

 島田敬子団長、浜田良之副団長、光永敦彦幹事長が各会派を回りました。

 申し入れ(全文)は、以下の通りです。


2023年5月22日 

 自由民主党京都府議会議員団 御中

日本共産党京都府議会議員団 

団長  島田 敬子 

京都府議会の構成、役員選出についての申し入れ

府議会議員選挙後、最初の5月臨時会が5月22日に開会され、議会構成等について協議が進められようとしています。

これまで、本府議会においては、議員力の向上や政策提案、二元代表制の一翼を担う府の意思決定機関としての機能を発揮できる仕組みづくりなど、議会活動の活性化、並びに府民へのわかりやすい情報発信などについて、鋭意取り組んできたところです。

さらに、府民へ開かれた府議会とするために、すべての会派、議員の一層の努力が求められます。そのためにも、憲政の常道に立って、公正・民主的な役員選出と議会運営が不可欠です。

この立場から、わが党はかねてより、議会の構成にあたって、議長、副議長、並びに各常任委員会、特別委員会の正副委員長について、各会派の議員数に応じた配分など民意が役員選出にも正確に反映するよう求めるとともに、監査委員については、府政の透明性を高め、府民の信頼にこたえるためにも、1人は野党会派から選出することを求めてきました。

ところが、長年にわたり、民意を反映しない不正常な状態が続いてきました。

今回の役員選出にあたっては、これらを正常化するよう、貴会派としても努力されるよう、申し入れるものです。

 20230522_府議会の構成・役員選出についての申し入れ.pdf