議員団活動

新着一覧

「2022年9月定例議会を終えて」 団長談話

2022/11/10 更新
この記事は 12 分で読めます。

2022年9月定例議会を終えて

2022年11月10日

2022年9月定例議会を終えて

日本共産党京都府会議員団

団長 原田 完

 

9月12日に開会した9月定例議会は、京都府総合計画特別委員会、決算特別委員会をはさみ11月2日に閉会した。

今議会は、故安倍元首相の国葬の強行や、統一協会・勝共連合と自民党との癒着への国民的批判の広がりに加え、コロナ禍と物価高、さらに10月から実施された後期高齢者医療制度の窓口負担二倍化等、暮らしと経済への大打撃への責任ある対応のなさに対する岸田政権への強い憤りや不信感が広がる中で開催された。

わが党議員団は、深刻となる府民の実態と切実な願いに寄り添い、調査し、見える化、共同の力で政治を動かす立場から、公の役割を真正面から問うとともに、再選以降いっそう明確になった西脇府政の暴走ともいえる、府民不在で国出先機関のように国施策を強引に府民に押し付ける姿勢と方針を厳しく批判し、府民の立場から、そのゆがみの転換を求め運動と結んだ論戦を攻勢的に行った。

 

1、9月27日の故安倍元首相の「国葬」に際し、西脇知事が「先例にならう」として出席の意向を示したため、府議団は、政府が「地方自治体や教育委員会の協力は求めない」との閣議決定を行ない、地方自治体に対する協力依頼文書も送られておらず、「参加」の表明は知事独自の判断のため「知事の参加中止と府施設での半旗掲揚の撤回を求める」申し入れを行うとともに、代表質問でも追及した。ところが知事は「憲政史上最長の8年8カ月にわたり総理大臣の重責を務められたこと、各国で様々な形で国全体を巻き込んでの敬意と弔意が示されていることなどを理由に実施を決定された国の判断は理解でき妥当である」と答弁し、府民の批判の声に耳を貸さない姿勢を示した。国葬当日は、議会日程中の昼休みに、堀川丸太町で議員団あげて「国葬反対」宣伝を行った。

統一協会・勝共連合の問題は、1978年の京都府知事選挙にも見られるように、京都がいわば焦点であったことに加え、二之湯前国家公安委員長をはじめ、府会議員も含め自民党との深い関係は徹底して解明する必要がある。解散命令を視野に入れた取り組みを強めるものである。

 

2、決算特別委員会に付託された7議案のうち、第16号議案「令和3年度京都府一般会計及び特別会計歳入歳出決算を認定に付する件」、第18号議案「令和3年度京都府水道事業会計決算を認定に付する件」の2件に反対した。

16号議案「令和3年度京都府一般会計及び特別会計歳入歳出決算を認定に付する件」の反対の第一の理由は、昨年度からの物価高騰に加え、異常な円安がさらに物価をおしあげ、府民の暮らし、中小事業者の経営を深刻に圧迫しているもと、消費税減税の願いや運転資金・固定費等への直接支援など必要な支援にこたえていないためである。

代表質問で知事は、消費税の減税について「全世代型社会保障に必要」とし、知事総括質疑でインボイス中止について「制度の円滑な導入に向けて十分な周知や広報等の必要な支援を行うよう国に求めてまいりたい」など、府民の悲鳴や実態に向き合わず、まるで国会答弁と同じ答弁を繰り返したことは、知事の本質的姿勢を端的に示したものである。また、物価高・資材高騰等に苦しむ府内中小企業や事業者に、固定費支援を求めるわが党の質問に対し、知事は「固定費支援など事業継続や雇用維持のベースとなる支援は国が担う」といともたやすく背を向けた。

第二は、コロナ感染対応の医療体制について「原則入院できていない事態」を多数生んだことを改善せず、医療・公衆衛生体制の抜本的な強化に取り組んでいないためである。知事は「入院が必要な患者は入院いただいている」との答弁を繰り返してきたが、高齢者施設では施設に留め置かれ、その結果、対応が遅れて死亡者が出るケースが多数起こった現実を全く踏まえないものである。しかも、府が確保した臨時医療施設(入院待機ステーション)の病床の第6波で一日11人の受け入れにとどまり、さらに借り上げた宿泊料用施設として運用したビジネスホテルは3施設合計で令和3年度15.8%の稼働率であった。決算審議では、これら経験と教訓を今後に生かす上で、6波及び7波の施設死亡者数等、実態把握が必要であるにもかかわらず、まともに把握していないことが明らかとなった。

第三は、子育て世帯の支援として教育費等負担軽減や、中小企業支援と一体の賃上げと雇用確保にまともに取り組めていないためである。本府の合計特殊出生率は3年連続低下、京都市が2年連続全国一人口が減少する都市となる中、一貫した経済的支援で、住み続けられる条件を整えることが必要であるにもかかわらず、知事は、中学校給食の実施と無償化について「学校給食法により実施、運営等は市町村が担い、食材費である給食費は保護者負担」と答弁するなど、保護者の実態に寄り添わない姿勢を示した。さらに、全国で約半数の府県で全額公費負担となっている、高校生のタブレット導入について、世論に押されて一部負担は導入したものの、わずかにとどまった。

第四は、府民の暮らしを支える施策を優先すべきときに、多額の財政負担が予想される大型開発の推進を続け、府民の声を軽視する府政運営のためである。多大な財政負担に加え、環境破壊等、問題は山積し、反対や批判の声が広がっているにもかかわらず、副知事が北陸新幹線建設促進大会に何度も参加し、23年度着工を狙うなど、与党PTに追随する姿勢を示していることは重大である。また北山エリアの整備について、住民説明会を昨年11月に実施して以来、いまだ実施せず、そればかりか、推進のための「ニュースレター」を発行し、再開発に反対する意見を敵視するかのような内容を掲載するなど、府民を分断していることも問題である。さらに、書面審査で、府立大学学生体育館の使用実績が明らかとなり、土日祝日入れて約30日程度しか利用できないにもかかわらず、北山エリア整備手法等検討業務においてスポーツイベント等75日間が示され、「学生利用前提」と答弁してきたことが脆くも崩れ去った。

第五は、まるで「国の出先機関」であるかのように公務の民間開放を国と一体に進め、自治体の役割をゆがめているためである。水道事業について、「広域化ありきではない」と言いながら、今年度にも市町の浄水場など廃止し、経営統合する広域化推進プランを強引に決めようとし、市町村からも異論が上がっている。また、消防広域化についても、住民には全く知らせないまま、京都市以南の消防指令センターを京都府・市消防学校に設置しようとするなど具体的に進めている。

第18号議案「令和3年度京都府水道事業会計決算を認定に付する件」は、過大な需要予測にもとづく建設負担水量を市町におしつけ高い水道料金を生んでいることへの見直しをせず、さらに水道事業の維持に広域化への道のみを示し続けているため反対した。

なお、第3号議案「職員の定年の引上げ等に伴う関係条例の整備等及び経過措置に関する条例制定の件」について、地方公務員法の改正に伴うもので、給与水準が国水準どおり「60歳以前の7割」という点には大きな課題があり、引き続く改善を求めた。

 

3、コロナ禍と物価高のもと、議員団は、開会直後の9月13日に国政交渉を行い、各地でつかんだ深刻な実態や切実な要求を届けるとともに、「電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援地方交付金」を活用した追加補正予算を速やかに実施するよう、京都府に迫った。また、10月12日には、「いのちと暮らしを守る大運動」として、府議団作成の府民アンケートをスーパー前で集めるスタート宣伝を行うなど、深刻となる府民の暮らしの実態をつかみ、可視化する取り組みの先頭に立ってきた。さらに10月30日には、議会中に「予算要求・府政報告懇談会」を開催し、議会論戦の特徴を報告するとともに、幅広い団体や個人から、予算への要望をお聞きし、閉会本会議後に、知事に来年度予算要望書を提出した。

こうした中、本議会にコロナ禍と物価高対策として、当初提案の第1号議案「令和4 年度京都府一般会計補正予算(第6号)」および最終本会議に提案された第26号議案「令和4年度京都府一般会計補正予算案(第7号)」について、それぞれ賛成した。同時に党議員団は、現在の事態が先行きの見通せない「非常事態」であるとし、緊急対策と新自由主義の歪みを大本からただす立場から、具体的に提案し実施を求めた。

当初提案の補正予算には、中小零細企業や医療機関等への電気代など固定費支援は盛り込まれていないことを指摘したが、最終本会議で、不十分ながら医療機関への電気代等固定費支援が実現することとなった。

一方、最終本会議で提案された、補正予算96億円余のうち、半分が全国からの旅行支援となっており、「旅行支援より生活苦対策を」の声にこそ応えるべきである。

また、「年末年始緊急生活支援事業」は、今回、社会福祉協議会が実施するため、予算化されないまま12月を迎えることとなっており、昨年度同様にNPOやボランテイアなど幅広い府民のみなさんの自主的取り組みへの支援の具体化を強く求めた。

さらに、「原油価格・物価高騰等小規模事業緊急支援事業」は、多数の申請にこたえるため予算を増額するものにとどまっており、品不足による納品の遅れ等への対応、新たな申請への対応等、期日を延期して実施することを求めた。

 

4、西脇知事の強引な手法が、露骨に明らかになる中、府民の幅広い運動に応える論戦をしたのは、わが党議員団しかないことが改めて浮き彫りとなった議会であった。

ゼロゼロ融資利用が4万7000件にのぼり、その返済や新たな資金需要にも応えられるように、制度融資と別枠対応をするように提案し実現を求めた。また、府内農業経営者は14181、5年前より3835減少、耕作面積は18440ha、1212ha減少(2020年農業センサス)となり、米価下落、肥料高騰等によりさらなる離農や地域の維持ができない事態に対し、緊急に肥料高騰対策、米価下落対策を実施することを強く求めた

こうした世論と運動のもと、子育て支援医療費助成制度について、拡充の方向が示されたことは重要であるが、前回、老人医療費助成制度の改悪と一体に拡充されたことをふまえ、財政を口実に、今回もさらなる改悪がされないよう、むしろ両方拡充することが必要である。

本議会中に、府立文芸会館の存続を求める署名が6500筆を超えて京都府に提出された。中には、無名塾の仲代達矢さん、劇団民藝代表の奈良岡朋子さん、狂言師の茂山あきらさんなど著名な芸能関係者も賛同されるなど、全国的にも注目がされるうねりが広がっている。貴重な府民共有の財産であり、北山エリア再開発に乗じて、廃止をすることは断じて認められず、存続させるべきである。

一方、「京都府総合計画特別委員会」が設置され、京都府総合計画の見直し(中間案)を審議したが、同時並行で実施した中間案に対する府民からのパブリックコメントの締切を前に、策定検討委員会に府民意見の反映していない最終案が示され、論議された上に、パブリックコメントの扱いについては「座長一任」までとりつけるなど、府民の声を軽視した姿勢が府政運営全体にあらわれており、厳しく監視・批判することが必要となっている。

 

5、今議会には、消費税減税とインボイス実施中止を求める請願等51件が寄せられたが、すべて他の会派が反対し否決された。これで、「オール与党」は4年間に寄せられた請願1904件全てに反対し、相変わらずの時代遅れの態度をとり続けている。

意見書については、わが会派から「旧統一協会・勝共連合と政治家との癒着究明・被害者救済を求める意見書」案を提案したが、これに対し、府民クラブ会派から対案が出されることになった。しかし、内容はほぼ一致しており、本来共同提案すべきものである。これもいずれも自民・公明・維新が反対した。なお、府民クラブ意見書案にわが会派は賛成したが、わが会派提案の意見書案には反対の態度をとった。

また、自民・公明・府民クラブ提案の「エネルギー価格高騰による国民生活や事業活動への影響緩和を求める意見書」には、「エネルギーの安定供給」を口実に、原子力を「不可欠な脱炭素エネルギー」「将来にわたる選択肢として強化していく」とし、政府に追随し、府民の原発ゼロを求める願いに真っ向から背くものである。もともと、この意見書案を発議したのは、府民クラブであり、わが党議員団は「この意見書案を京都府議会として可決することは、府民の願いに背くことになる」として、原子力部分の削除を求めるなど、最後まで成立されないよう働きかけたが、わが党以外のすべての議員の賛成で可決することとなったことは、きわめて重大である。

また、3会派提案の「女性デジタル人材育成の推進を求める意見書」は岸田政権がまとめた「女性デジタル人材プラン」の実態は、人材不足のIT分野に、「柔軟な働き方を促す」などとして、臨時の労働力として女性を確保しようとするもので反対した。

わが党会派は、「消費税率の5%への減税とインボイス制度の実施中止を求める意見書」「マイナンバーカードの利用拡大、取得義務化につながる『健康保険証の原則廃止』等の中止を求める意見書」「原子力発電所の新増設などの新方針撤回を求める意見書」など国政の重要問題等について提案したが、いずれも「オール与党」が否決した。

 

 先行きの見えない物価高やコロナ第8波の様相を呈してきており、年末年始の対策も含め、福祉の増進をかかげる自治体本来の役割をいまほど京都府が発揮すべき時はない。そのためにも、党府議団として、いっそう共同の力で政治を動かすために全力をあげるとともに、来春の統一地方選挙で、必ず勝利するために力を尽くすものである。

2022年9月定例議会を終えて.pdf

9月定例議会閉会 府民の「非常事態」の中で府は緊急対策を実施せよ

2022/11/03 更新
この記事は 4 分で読めます。

IMG_8723.JPG 9月12日に開会した9月定例府議会は、11月2日に閉会しました。今議会は、長引くコロナ感染禍に加え、原油物価高騰、高齢者医療制度の社会保障の大改悪など、府民のいのちと暮らしは「非常事態」ともいうべき事態であり、府民を守る府政の役割発揮が問われました。また、社会保障の大改悪の一方で「大軍拡」の企て強行、統一協会と自民党をはじめとする各党の癒着と私物化が大問題になった中で各党の姿勢が厳しく問われた議会でもありました。

日本共産党府会議員団は、本会議質問、常任委員会審議、2021年度府決算審議、府総合計画審議、知事総括質疑などを通じ、府民の運動と結んだ論戦を行いました。

 

2日の最終本会議本会議では、2021年度一般会計の認定を提案された補正予算を含む8件の議案採決が行われました。日本共産党府会議員団は、第16号議案「令和3年度京都府一般会計及び特別会計歳入歳出決算を認定に付する件」、第18号議案「令和3年度京都府水道事業会計決算を認定に付する件」の2件に反対し、他の議案に賛成しました。

また緊急で提案された第26号議案「令和4年度京都府一般会計補正予算案(第7号)」については、いずれも深刻な物価高騰の中で医療機関、社会福祉施設等、また伝統産業の産地組合等、農家等を支援するもので賛成しました。

全額国の交付金ですが96億円余のうち、半分が全国からの旅行支援となっています。「旅行支援より生活苦対策を」の声があがっており、非常事態ともいうべき府民の暮らしを支える施策が必要です。

 

さらに、討論に立った西山議員は以下の点を指摘しました。

「医療機関、福祉施設等光熱費緊急支援事業について、対象を院内保育所等にも幅広く支援いただくとともに、今回対象外となった京都市内の高齢者施設や障害者施設について、京都市内も同様に具体化されるよう求めます。年末年始緊急生活支援事業については、昨年度よりも事態が一層厳しくなっているもとで、昨年度同様にNPOやボランテイアなど幅広い府民のみなさんの自主的取り組みへの支援を求めます。

原油価格・物価高騰等小規模事業緊急支援事業については、多数の申請にこたえるため予算を増額されるものですが、品不足による納品の遅れ等にも対応できるよう、また新たな申請にもこたえられるよう期日を延期して実施することを求めます。」

 西山議員の討論全文

20221102‗西山議員・議案討論.pdf

議案態度一覧

9月議会議案態度(11月2日議決分).pdf

2023年度 京都府予算に関する申し入れ

2022/11/03 更新
この記事は 4 分で読めます。

 

コロナ禍・物価高による危機的な事態に対し、府民に寄り添い、自治体本来の公共の役割を発揮する京都府に

  DSC01286 (2).JPG11月2日、日本共産党府会議員団は京都府に対し、2023年度予算に対する申し入れを行いました。

 緊急事態といえるコロナ禍や先行きの見通せない物価高の影響に対し、いまほど、国も自治体も住民によりそい、緊急にどう対応していくのかが、問われている時はありません。また、少子化や高齢化、貧困と格差など、いっそう矛盾が広がっており、政治の責任は極めて重大です。

 これらは、コロナ禍や物価高、円安に加え、賃金が上がらず、社会保障給付費等の削減、自己責任を迫る長年にわたる新自由主義的政策の矛盾が噴出したもので、緊急対策とともに、大本のゆがみも同時にただし、将来が見通せるようにすることが求められています。

ところが、政府は、これらの事態の打開策としてデジタルトランスフォーメーションの推進により、あたかも何もかも解決できるかのように描きながら、いっそうの自己責任を住民に押し付けながら、公務の民間開放や大型開発がさらに狙われています。また、老朽原発の稼働延長や小型原発の開発、改憲や軍事費の二倍化も強引に進めようとしています。

今年四月に実施された知事選挙を踏まえ、京都府総合計画の見直しが検討されており、12月議会に提案される予定となるなか、国と同様に、出先機関のような姿勢を取り続けていることが、府民にいっそう厳しい事態を強いることになっています。まさに今、自治体をめぐる大きな分岐点ともいえる時期に直面しており、「福祉の増進」をめざす自治体本来の役割を発揮することこそ求められています。

以上の立場から、日本共産党府会議員団は、京都府の来年度予算編成と、緊急に取り組むべき課題について年末・年度末対策など補正予算も含め、「緊急要望」37項目、「分野別要求」164項目を提案し、予算化・施策化をされるよう申し入れました。

 申し入れは、原田団長挨拶のあと、光永幹事長が「今年は、コロナ禍に加え物価高が暮らしと京都経済を脅かしており、非常事態という認識で対応して欲しい。緊急対策は12月議会待つことなく、また越年対策も含め具体化を求めるとともに、浮彫になった新自由主義の矛盾のツケが各分野に噴出しており、大本の転換を緊急対策と一体的に進めることが不可欠。そのためにも北陸新幹線や北山エリアなど不要不急の事業は見直すこと。これら含めた公の役割が問われています」と対応した古川副知事に求めました。

 

 全文は以下の通りです。

2023年度 京都府予算に関する申し入れ.pdf

2022年10月27日 決算特別委員会知事総括質疑 (速報)

2022/10/28 更新
この記事は 4 分で読めます。

 27日、決算委員会知事総括質疑が行われ、浜田よしゆき議員と島田けい子議員が西脇知事と質疑を行いました。大要をご紹介します。(写真はKBSテレビ画面から)

 浜田よしゆき議員

hamada 1 .JPG1.コロナ禍・物価高騰下における府民や事業者への支援について

2.本府の福祉医療制度について

3.北山エリア整備計画について

4 .その他          

全文はこちらから

知事総括質疑 浜田議員.pdf

 

島田けい子議員

simada 1.JPG

1.新型コロナウイルス感染症の医療提供体制について

2.南丹みやま診療所について

3.その他            

全文はこちらから

島田議員 知事総括質疑.pdf

"物価高騰 医療費は2倍" アンケートに切実な声 「いのちと暮らし守る大運動」を

2022/10/12 更新
この記事は 3 分で読めます。

  20221011 堀川丸太町アンケート①.JPG     

 日本共産党京都府議団(原田完団長、12人)は11日昼、買い物客が行き交う京都市上京区のスーパー前で宣伝し、物価高騰が襲う中、府民の声や行政への要望を聞くアンケートに取り組みました。党府議団などが呼びかける暮らしを守る大運動の一環です。

   参加した各府議がマイクを握り「岸田政権には大変な暮らしを打開する施策がない。懐を温めるため、消費税減税、中小企業の支援と最賃引き上げを直ちに実行させましょう。みなさんの声を開会中の議会に届けていきます」と訴えました。

 買い物客や通行人らから「10月から医療費が3000円から6000円に2倍になった。介護保険の負担も重い」「年金と生活保護費を合わせて月10万円ちょっと。持病で食事に気をつけないといけないのに、食料品が値上がりして困る」「国保料が高い。減免しているが払えず短期証をもらっている。パートの時給は最低賃金すれすれ。時給1500円はいいですね」

「建築関係で仕入れの遅れ、資材の値上がりで大変 社会保険料など負担が多くて給与上がらない」

など切実な声が寄せられました。

 

 党府議団は府内各地で一斉に対話・アンケートを進め、いのちと暮らしを守る大運動に取り組みます。

 

 

9月府議会本会議 当初提案議案の採決と請願、意見書・決議案の採決

2022/10/06 更新
この記事は 6 分で読めます。

10月5日、9月府議会本会議が開かれ、当初提案議案の採決と請願、意見書・決議案の採決が行われました。

意見書・決議案 成宮議員討論

20221005成宮.JPG 共産党議員団は府民の切実な要求に基づき「旧統一協会・勝共連合と政治家との癒着究明・被害者救済を求める意見書」「消費税率5%への減税とインボイス制度の実施中止を求める意見書」など意見書9件と決議案3件を提案しました。しかし、自民・府民クラブ・公明・維新の各会派はすべてに反対し、否決されました。

 府民クラブから出され、自民・公明も提案者になった「エネルギー価格高騰による国民生活や事業活動への影響緩和を求める意見書」は、GXや脱炭素を口実に、原子力を「将来にわたる選択肢として強化していく」と原発再稼働などの推進を求める重大な内容の意見書ですが、維新を含めて賛成多数で可決されました。

 意見書決議案の討論は成宮まり子議員が行いました。

成宮まり子議員 意見書討論.pdf

2022 9月議会 意見書・決議案 一覧.pdf

意見書 決議案 議案態度 一覧.pdf

 請願審査

 切実な請願が提出されましたが、共産党を除きすべての会派が反対し、不採択となりました

○「消費税の5%への時限減税とインボイス制度の実施中止を求める意見書」を政府に送付することを求めることに関する請願 (48件)

○「宅地造成及び盛土等規制法」に基づく「規制区域の指定」「許可基準の設定」などに関する請願

 

議案態度 みつなが議員討論

20021005光永.jpg みつなが敦彦議員が議案討論を行いました。

提案された議案13件と人事案件5件すべてに賛成しましたが、以下の点を厳しく求めました。

 第一に、いっそう深刻な物価高が府民の暮らしと京都経済に影響を与えており、本補正予算に加え、中小零細企業や個人事業主、農林水産業に従事される方、低所得の方などをはじめ、固定費への支援など、本格的な対策の実施

 第二に、中小企業支援と賃上げを本格的に実施できるようにすること。中小企業支援と一体に、最低賃金の大幅な引き上げが不可欠です。また、医療や介護等に働く方への処遇改善も抜本的に行うよう、国に強く求めていただきたい。

第三に、コロナ感染症対策について、第7波の経験を踏まえた対応をとること。

臨時的医療施設110床の活用改善。在宅や施設留め置き問題について速やかに医療へアクセスができる公的な体制をとること、保健所体制の強化も含め、万全の対策をとること。

みつなが敦彦議員 議案討論.pdf

9月議会 何が問題になったか 成宮議員が動画でお伝えします

動画はこちらから

2021年度決算特別委員会

 6日から2021年度決算委員会が開かれ、決算委員6名(島田・西脇・さこ・ばば・浜田・西山各議員)が部局別の審査にあたっています。。

 

9月府議会 一般質問  みつなが議員 原田議員 西脇議員 

2022/09/26 更新
この記事は 6 分で読めます。

 20.21.22日に行われた一般質問を紹介します

 みつなが敦彦議員(9月20日)

 

光永 一般質問.jpg連続する豪雨災害対策と森林整備について

北山エリア整備基本計画について

原発新増設と新電力問題について

 

動画はこちらから

 

みつなが議員 一般質問.pdf

原田 完議員(9月21日)

原田 一般質問.jpg府内の米価問題と農業経営の永続性確保について

農業・農家の社会的機能や役割について

農業の安定的経営への支援について

 

動画はこちらから

原田議員 一般質問.pdf

 西脇いく子議員(9月22日)

西脇 一般質問_220926.jpgコロナ禍での中小事業者への支援について

府消費生活安全センターの消費生活相談員の役割とその処遇について

生活保護世帯等への支援について

元堀川警察署跡地の活用について

 

動画はこちらから

 

西脇議員一般質問.pdf

 

9月定例府議会代表質問   ばばこうへい議員  森下よしみ議員

2022/09/18 更新
この記事は 5 分で読めます。

 9月定例府議会の代表質問が16日行われ、ばばこうへい議員と森下よしみ議員が質問に立ちました。(写真はKBSテレビ放映から)

 ばばこうへい議員

馬場.JPG ばば議員は、西脇知事に「国葬」への認識などを問いました。ばば議員は、弔意を強要する「国葬」は憲法違反であり、知事が」「国葬」を「妥当」と述べ、参加を表明したことを「法的根拠もなく、多くの国民の反対の声を押し切って弔意を強制することが妥当なのか」と迫りました。知事は、岸田首相が「説明」したことを繰り返して「国の判断は理解でき、妥当と考えている」と述べるだけで、「妥当」とする理由をまともに答えられませんでした。

 原油・物価高騰の問題では、党府議団によるハローワーク前や事業者の聞き取り調査の結果を示し、固定費補助など目の前の負担軽減にこたえるよう要求。

 子育て支援で、知事が京都市長と懇談し、子どもの医療費助成制度の拡充方針を示したことに触れ、高校卒業までの無料化を要望。知事は「検討会議を設置し、検討を始めたところ」と答えました。

 北陸新幹線の延伸計画では、想定ルートの南丹市美山町の各区で反対決議などがあがっていることの受け止めを問い「それでも推進するのか」と追及しました。

 知事は「国や鉄道運輸機構に慎重な調査と地元説明。環境保全を求めていく」と言うだけで、明確に拒否する住民の声に向き合いませんでした。

 知事は北山エリア開発問題でも、これまでと同様に「丁寧に進めていく」との答弁を繰り返し、15万筆の反対署名にまともに応えようとしませんでした。

質疑全文全文はこちらから

ばばこうへい議員代表質問(大要).pdf

 

森下よしみ議員

森下.JPG 森下よしみ議員は、新型コロナに対する医療提供体制や保健所の体制強化などを西脇知事に求めました。

 森下議員は、コロナの第7波で、高齢者施設や障碍者施設では、陽性者が発生しても施設内の療養を求められ、ある施設では、「酸素吸入を行っている状態で入院を希望しても入院させてもらえない」との悲鳴があがっていることなどを指摘。府が介護ステーションを110床用意したものの、多くても8人の受け入れという実態を告発し「重症化リスクが高い高齢者、障碍者を必要な入院に確実につなげる対策を講じるべき」と求めました。

 知事は「入院が必要な患者は入院している」と強弁しました。

 第7波で発熱外来がパンクした問題で、行政の責任で発熱外来を設置するなどの体制強化、保健師の長時間労働の軽減に向けた体制強化などを要望しました。

 また、教職員不足の解消のために専科教員や正規教員の計画的な採用を行うこと、向日が丘支援学校の仮設校舎の施設整備改善で保護者などの要望にしっかりとこたえること、府のすべての公的施設と学校トイレへの生理用品の常備などを求めました。

知事は、生理用品について「常備されるにはさらに議論を尽くすことが必要」と背を向けました。

質疑全文全文はこちらから

森下よしみ議員代表質問(大要).pdf

 

府民の切実な要求・願いを届ける 京都府議団・京都市議団で国政交渉

2022/09/14 更新
この記事は 5 分で読めます。

 9月13日、京都府議団・京都議団で国政交渉をおこないました

20220726  申し入れ②.jpg  日本共産党京都府会議員団(原田、光永、島田、馬場各議員)と京都市会議員団(山本、森田各議員)、来春の統一地方選予定候補者の森よしはる氏、田中ふじこ氏、かみね史朗氏(以上府会)、西村よしみ氏、えもとかよこ氏(以上市会)は、9月13日に国政交渉をおこないました。当日は、倉林、井上の両参院議員も同席しました。


切実な願い・要求を届ける

  田中氏は医療従事者として「コロナ病床使用率が低くても実際には稼働していない実態。稼働するようにしてほしい」「病院経営が苦しく最低限の人員でまわしている中、コロナで多忙になリ十分な医療が提供できない。医師・看護師を増やしてほしい」など求めました。

 かみね氏は北陸新幹線に関わって「ヒ素・重金属は調査をおこない公表されるのか。地下水への影響の調査、残土処理の方針はどこが出すのか」と問いました。国交省は調査について「機構が地質調査をおこなっているがルートに関わるので現時点では非公表」としか答えませんでした。

 森氏は内閣府との交渉で「コロナ対策交付金は、現状では1事業所に渡る金額が少なすぎる。抜本的な増額を」と求めました。

西村氏は新幹線の環境調査の結果を公表せよと国交省に求めました。えもと氏は文科省に対し、給食の自治体間格差をなくすため生徒数を母数にした喫食率の目標を持つ事を求めました。

 光永議員が厚労省に対し、高齢者施設での留め置きが起こっている問題で「入院を独自に判断する事を府に求めても『国の基準に沿ってやっている』と答える。どう考えればよいか」と聞くと「基準は一律のものではない。病床ひっ迫具合によって保健所や都道府県なりが調整して判断するもの」と答えました。

原田議員が財務省に消費税減税とインボイス中止を求めると、インボイスの中止や延期を求める声は「たくさん頂いている」と認めざるをえませんでした。

新たな地方交付金の具体化を各自治体に求めよう

「地方創生臨時交付金」の物価高対策として衣替えされた「電カ・ガス・食料品等価格高騰重点支援地方交付金」6000億円が創設され、今後、地方自治体で補正予算が組まれます。 自治体への要望活動等行いましょう。

「電カ・ガス・食料品等価格高騰重点支援地方交付金」の説明

220909_sankoushiryou.pdf (chisou.go.jp)

「電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援地方交付金」 の創設について」(令和4年9月9日付け内閣府地方創生推進室事務連絡)220909_事務連絡(重点交付金の創設) (roken.or.jp)

 

知事の「国葬」参加表明への抗議と米軍艦の舞鶴港入港に抗議する二つの申し入れ

2022/09/09 更新
この記事は 8 分で読めます。

LINE_ALBUM_20220909国葬・米軍艦船舞鶴寄港申し入れ_220909.jpg 知事は8日の定例記者会見で、国葬が行われる27日、府庁や府内4カ所の広域振興局などに半旗を掲げ、弔意を示す考えを表明し、「知事という立場で公務として参列する」と説明、交通費などは府の公金を充てる方針を示しました。また「先例にならう。国旗を掲げている他の府施設でも半旗掲揚をする」と表明しました。

 この事態を受け、共産党京都府会議員団は9日、「知事の安倍元首相「国葬」参加中止と府施設での半旗掲揚の撤回を求める申し入れ」を行いました。申し入れには原田完団長、島田けい子副団長、迫祐仁、成宮まり子、水谷修、西山のぶひでの各議員が参加しました。

申入れ全文は以下の通りです。

 「知事の安倍元首相「国葬」参加中止と府施設での半旗掲揚の撤回を求める申し入れ」

申し入れには原田完団長、島田けい子副団長、迫祐仁、成宮まり子、水谷修、西山のぶひでの各議員が参加しました。以下全文。

2022年9月9日

京都府知事 西脇隆俊 殿

 

                      日本共産党京都府会議員団

                           団長 原田 完

 

知事の安倍元首相「国葬」参加中止と府施設での半旗掲揚の撤回を求める申し入れ

 

知事は8日の定例記者会見で、国葬が行われる27日、府庁や府内4カ所の広域振興局などに半旗を掲げ、弔意を示す考えを表明し、「知事という立場で公務として参列する」と説明した。このため交通費などは「公費負担するものだと考えている」とし、府の公金を充てる方針を示した。また、2020年10月にあった中曽根康弘元首相の内閣・自民党合同葬の際も府庁と各振興局などで半旗を掲揚したとして、「先例にならう。国旗を掲げている他の府施設でも半旗掲揚をする」としている。

 

日本共産党府会議員団は、9月1日に知事に対して、国葬の法的根拠はなく、弔意の強制は思想・信条の自由を侵す危険性があり、「国葬」に反対すること、現場も含めた弔意の強制を行わないことを求めた。さらに「(国葬は)妥当だと思っている」との知事発言について厳しく批判した。

その後も国葬に対する国民の批判は広がり、主要な報道機関による調査のほとんどで反対が多数を占めている。政府は国葬費用について、当初の2億5千万円を16億6千万円とし、岸田首相の国会議院運営委員会での説明も国民の疑念を何ら解くものではなかった。

 

一方、そうした世論の広がりのなか、政府は「地方自治体や教育委員会の協力は求めない」との閣議決定を行ない、地方自治体に対する協力依頼文書は送られていない。これまで、府は政府が発出した「半旗の掲揚と黙とうの協力依頼について」の文書を受け、元総理大臣である中曽根、橋本、鈴木、小渕、福田氏の葬儀で府施設に半旗を掲げてきた。また、宮澤氏の葬儀では依頼要請文はなく半旗の掲揚もしていない。

知事は「先例にならう」としているが、今回は知事独自の判断であり、それを言い逃れようとしているものである。さらに公金の支出については、京都府でも住民や弁護士が知事が参列する際に必要な交通費などに公費を支出するのは違法として、住民監査請求を行い支出の差し止めを求めている。

こうした中で、西脇知事の安倍元首相「国葬」への参加、弔意の強制につながる府施設の半旗掲揚は絶対に許されない。わが党議員団は強く撤回を求めるものである。

以上

知事の「国葬」参加中止と府施設での半旗掲揚の撤回を.pdf

 

米海軍輸送揚陸艦「ニューオーリンズ」の舞鶴港入港に強く抗議し、府が舞鶴港の軍事利用に強く反対することを求める申し入れ

 

 

京都府知事 西脇隆俊 殿

日本共産党京都府会議員団

団長 原田 完

 

米海軍輸送揚陸艦「ニューオーリンズ」の舞鶴港入港に強く抗議し、府が舞鶴港の軍事利用に強く反対することを求める申し入れ

 

米海軍の輸送揚陸艦「ニューオーリンズ」が7日午前、舞鶴市の海上自衛隊舞鶴基地に寄港した。艦艇の補給や乗員の休養が目的と報道されているが、舞鶴港の日米共同での軍事利用拡大を目指していることは明らかである。

 ニューオーリンズは、排水量約2万5千トン、大量の兵士と武器を戦争の最前線に上陸させるための軍艦である。海上自衛隊舞鶴地方総監部は今回の寄港について「他国の海軍の行動なので、滞在日数については公表していない」としている。しかし、昨年10 月、核兵器搭載可能の巡航ミサイルを装備する米海軍ミサイル駆逐艦「チェイフィー」の入港時には、当時の自衛隊舞鶴地方総監は「日米同盟の下、お互いに緊密に連携を取っている。本当のカウンターパートとして、利便性とタイミングで、粛々と利用してもらっている」と述べている。ロシアのウクライナ侵攻や「台湾危機」などを口実に、日米共同の軍事協力拡大として、舞鶴港の軍事利用拡大がいっそう進むことに強く抗議し、米艦船の退去を求めるものである。

 また今回の「ニューオーリンズ」の入港では、数百名の米軍人がフリーパスで上陸し、市中を自由に行動することが想定される。コロナ感染拡大につながることが強く懸念され、市民の不安が広がっている。

 

本来、港湾管理者である京都府は港湾利用にあたって事前協力を求めるべきであり、それをないがしろにして米軍艦の入港を黙認することは「日本海に開かれた平和の港」を目指すことと逆行するものあり、強く抗議する。

また、コロナ感染拡大防止のため、入港した米軍艦乗員の上陸中止を米軍に申し入れることを求める。

 

以上

「ニューオーリンズ入港」申し入れ.pdf