26日、府会議員団は、大河原としたか参院予定候補とともに京都府に対し「関西電力高浜原発3・4号機の再稼働に関する申し入れ」を行いました。府会議員団からは前窪団長、光永幹事長、島田副団長、西脇、迫、上原、馬場、森下の各議員が参加。大河原氏とこくた衆院議員秘書も参加しました。府からは小林危機管理監が対応しました。
申し入れた全文は以下の通りです。
京都府知事 山田啓二 様
2016 年 1 月 26 日
関西電力高浜原発3・4号機の再稼働に関する申し入れ
日本共産党京都府委員会 委員長 渡辺 和俊
日本共産党京都府会議員団 団長 前窪義由紀
関西電力は25日、高浜原子力発電所3号機(福井県)を29日にも再稼働させる計画を固め、原子力規制委員会に報告した。さらに2月下旬に4号機を再稼働させる構えである。
事前の避難計画が必要である UPZ(高浜原発の半径 30 キロ圏)内の京都北部5市2町には、福井県よりも多い約12万人が居住している。この市町では、昨年11月に「住民説明会」が開かれたが、「屋内退避で、木造住宅では被ばくするのでは」「渋滞対策どうするのか」など様々な疑問や不安が出されるとともに、住民の疑問にまともに答えず「安全」だけを強調する国や関西電力の姿勢に怒りが集中した。
その後、市町議会でも宮津市議会や京田辺市議会では、再稼働に反対する意見書も採択されており、「再稼働反対」は府民多数の声である。このような中で再稼働が強行されるようなことは断じて許されない。
さらに新たな問題として「安全系統ケーブルの不正敷設問題」が発覚し、重大な問題になっている。柏崎刈羽原発で見つかったケーブルの不正敷設は、新規制に違反し過酷事故に直結する重大な問題である。だからこそ原子力規制委員会はすべての事業者に対し、各原発のケーブルの敷設状況を確認することを求めた。しかし一方、再稼働した川内原発と再稼働準備を進める高浜原発3・4号機については「使用前検査で確認済あるいは確認中」として除外した。このような重大な問題を放置したまま、再稼働につき進むことは認められない。
また、高浜原発3号機は、危険なプルトニュームを含むMOX燃料(プルトニュームウラン混合酸化物)を使用するプルサーマル運転を新規制下で初めて行うものである。プルサーマル運転の危険性は広く指摘されており、事故発生の危険性の増大とともに、事故が起きれば極めて深刻な事態を招く可能性がある。
よって次のことを強く求めるものである。
1 高浜原発3・4号機の再稼働を認めない立場を表明するとともに、関電に再稼働ス
トップを申し入れること
2 安全ケーブル不正敷設などの点検を関電に強く求めること。
3 原発ゼロにむけて府民とともに積極的に行動すること。