カンボジア難民キャンプへの医師、看護婦の公務出張の中止を求める申し入れ
府は戦争加担をやめよ
残虐・非道なポルポト軍支援の医師・看護婦派遣を中止せよ
府は、タイのカンボジア難民キャンプに府立医大の医師、看護婦の派遣を決めましたが、共産党・革新共同議員団は、これは旧ポルポト軍支援の戦争加担で、戦時立法法制化への先どりでもあり、中止するよう知事に申し入れました。
その全文は次のとおり。
カンボジア難民キャンプへの医師、看護婦の公務出張の中止を求める申し入れ
京都府は、タイ国のカンボジア難民キャンプにある「日本メディカルセンター」に、京都府立医科大学の医師六人、看護婦十二人を五月十二日から三ヵ月間派遣することを決定し、すでに第二外科の職員を現地調査に派遣した。
この難民キャンプが、カンボジア国内で人口の三分の一をこえる三百万人以上の人びとを虐殺した旧ポルポト軍の治療や休養、戦闘要員や食糧の補給地として利用されていることは、周知の事実である。
このような補給地に府職員を派遣して戦闘を支援することは、明らかに戦争への加担であり、残虐なポル・ポト軍へのきびしい批判が高まっている国際世論に挑戦するものである。国際赤十字に於ても戦闘のために援助はしないとの赤十字の精神と、武装集団による略奪、放火など治安が悪いことから昨年七月以降派遣を中止しており、今回の京都府の派遣計画の不当性は明らかである。
また政府・防衛庁の有事法制研究の「中間報告」のなかで、有事のさい「従事命令書」一致でいつでも、看護婦、薬剤師など医療関係者を徴用できるとしているが、今回の派遣はこうした戦時立法法制化への先どりとしても、極めて重大である。
したがって、わが議員団は、京都府が今回の医師、看護婦の派遣計画をただちに中止するよう、強く求めるものである。
カンボジア難民キャンプへの医師、看護婦の公務出張の中止を求める申し入れ[PDFファイル 1ページ/192KB]