「府民吹奏楽の夕べ」に関する申し入れ
自民党の軍国主義復活路線のもとで、地方議会を足場にした改憲策動が強まっています。京都府の「府民吹奏楽の夕べ」後援、靖国神社公式参拝を求める請願提出の策動とのたたかいを紹介します。
府は、自衛隊宣伝を目的とした「府民吹奏楽の夕べ」の後援するな
申し入れ書
京都府身体障害者団体連合会、京都市中小企業振興センター、京都府防衛協会が主催団体とされている「府民吹奏楽の夕べ」が、国際障害者年の行事と銘うって、八月二十七日、府立体育館を会場に計画され、京都府もこれを後援することになっている。
この内容は、陸上自衛隊中部方面音楽隊など自衛隊の音楽隊が演奏することが中心となっているものである。しかも、障害者団体は主催団体に名を貸しているだけで準備、企画内容、宣伝などはすべて自衛隊京都地連によってすすめられていることが明らかとなっている。また、「夕べ」の実行委員長(府防衛協会特別委員)は、「五百人の障害者を招待する予定だべ一人でトイレぐらいは行けるとか、介助なしで会場に来られる人でないところらもかなわない]とのべている。
こうした事実は、「夕べ」が国際障害者年を看板にしながら、実際は憲法違反の自衛隊を府民になじませるための宣伝を目的としたものであることを示している。
今日、鈴木自民党内閣は、アメリカの戦時即応体制の確立と軍事費大幅増額への要求にこたえ、第二臨調答申をテコにして障害者をはじめ国民生活全般にわたる攻撃をくわえ、一気に軍事大国化への道をつきすすもうとしている。このような中で、自衛隊宣伝を目的とした「夕べ」を本府が後援することは、極めて重大であり、国際障害者年の精神とも相入れないものである。
よって、本府は直ちに「夕べ」の後援を撤回するよう強く求めるものである。
一九八一年八月二十二目
日本共産党
革新共同府会議員団
団長 西山秀尚
京都府知事 林田悠紀夫殿
「府民吹奏楽の夕べ」に関する申し入れ[PDFファイル 1ページ/159KB]