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申し入れ

府教育委に「五教科入試」を決定を撤回し教育論議をつくすよう申し入れ

1982/04/23 更新
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府教委に『五教科入試』決定を撤回し

教育論議つくすよう申し入れ

府議団


 府教育委員会は四月二十三日、来年度からの公立高校入試科目を五教科にすることを決定しました。多くの教育関係者が反対を表明しているのに、十分な論議をしないまま強行しました。共産党・革新共同議員団は大槻禰一郎教育委員長に対し、今回の入試科目五教科決定を撤回するよう申し入れました。

申し入れ書

 京都府教育委員会は、京都府公立高等学校入学者選抜のための学力検査実施教科を、国語、社会、数学、理科、英語の五教科とすると発表した。
 この決定は、二月府議会本会議で自民党議員の質問に答え、入試教科の削減の意向を教育長が表明してから、わずか二ヵ月余りの短期日のことであり、多くの関係者から反対の意見が表明され、府民の関心も高まり、教育現場での十分な論議など本格的な論議が期待されているにもかかわらず、知事選挙直後の四月二十二日に、強行決定されたものである。
 府教育委員会は「新しい中学校教育課程の趣旨を生かし、中学校教育の充実をはかる」ことなどを理由にあげているが、そのねらいは、知育偏重、選別の強化にあり、これが受験競争に拍車をかけることは明白である。
 入試教科から削減される美術、音楽、保健体育、技術・家庭の四教科は、人としての全面的な発達をするのに教育上欠かすことのできないものとして、全人教育をめさす京都府の教育では基本に据えられてきたものである。自民党などの圧力により、十分な検討もせずに変更するのはゆるされない。高校入試教科の変更は、小・中学校の教育にも重大な影響を与えるものである。その強行により学校現場、父母、子どもたちの中に混乱を持ちこんだ府教育委員会の責任は重大である。
 わが議員団は、この決定には断固反対する。今回の入試科目四教科削減を撤回し、現場教職員や教育関係者の意見を聴取し、教育論議をつくしたうえで、多くの府民合意による最善の方策を決めるよう強く求めるものである。
 受験生の負担軽減のために、今、緊急に必要なことは、中学卒業生急増にそなえて希望者全員入学をめざし、高校増設計画を策定、これを実施することである。

府教育委に「五教科入試」を決定を撤回し教育論議をつくすよう申し入れ[PDFファイル 1ページ/239KB]