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千宗室氏の公安委員解任を求める申し入れ

1982/10/15 更新
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千宗室氏の公安委員解任を求める申し入れ

一九八二年十月十五日

日本共産党・革新共同京都府議会議員団

京都府知事 林 田 悠紀夫 殿


 財団法人今日庵東京出張所長をつとめていた多田嘉三郎が、今日庵関係者の叙勲をめぐって文化庁の担当職員に賄賂を贈っていたとして書類送検された。
 今日庵当局は、テレビ取材にたいして多田の個人的行為であり、裏千家・今日庵は無関係などと弁解している。しかし、この贈収賄が今日庵関係者の叙勲をめぐるものである以上、このような弁解は社会的に通用しないだけでなく、「開き直り」とも受けとれるものであって、今日庵責任者の贈収賄・汚職にたいする倫理感覚の欠如を示すものである。
 裏千家今日庵家元であり、財団法人今日庵理事長をつとめる干宗室氏は、本年六月定例会でわが議員団の反対にもかかわらず京都府公安委員に選任されているが、以上の経過にてらして千宗室氏が犯罪を取り締まる立場の警察を管理する公安委員にふさわしくないことは、明瞭である。
 千氏は、その社会的責任を自覚するならば、当然自発的に公安委員の職を辞すべきである。しかし、その申し出がない以上、任命権者である知事は、すみやかに自らの責任において解任の措置をとるべきである。
 以上、申し入れる。

千宗室氏の公安委員解任を求める申し入れ[PDFファイル 1ページ/179KB]