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自衛隊舞鶴基地の強化に反対する申し入れ

1983/04/05 更新
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自衛隊舞鶴基地の強化に反対する申し入れ

日本共産党・革新共同京都府議会議員団
団 長  西 山 秀 尚

一九八三年四月六日

京都府知事
林 田 悠紀夫殿


 今回、海上自衛隊第三護衛隊群旗艦として護衛艦「もちづき」(三、一〇〇トン)が舞鶴に配備された。これはわが国の持つ最大の軍艦であるだけでなく無人対潜ヘリコプター「ダッシュ」、アスロック、ボフォース対潜ロケット、三連装短魚雷発射管(二基)その他米海軍がソ連原潜を目標に開発した新鋭電子兵器を多種類にわたって装備したわが国最強の対潜戦力である。
 現在舞鶴市雁又で建設がすすめられている実装水雷の調整装着施設がこの「もちづき」を先頭とする艦隊に実弾を供給する目的と機能をもつものであることは言うまでもない。
 日本海側唯一の軍港である舞鶴基地の、この様な実戦機能の強化が、中曽根首相の「米国有事の際の四海峡封鎖、列島不沈空母化」という対米公約の具体化であることは明白であり、これは国民の平和へのねがいを踏みにじるものである。
 去る二月定例議会においてわが議員団は、舞鶴市雁又の固有地を実装水雷調整装着施設とするために自衛隊所管とすることに林田知事が同意を与えていたことを明らかにし、その同意を撤回するよう求めた。しかし林田知事は言を左右にして撤回を拒否したのである。
 知事が「特段のことはない」と称して与えた同意によって、舞鶴基地の強化・戦争準備は急速にすすめられているのであり、府民の安全は現実の重大な脅威にさらされている。
 曰本共産党・革新共同議員団は、舞鶴基地がソ連潜水艦を目標とした実戦基地として急速に強化されていることが明白となった今日、あらためで林田知事がさきに与えた同意を撤回し、府民の安全を守る立場で舞鶴基地の強化に反対されるよう強く申し入れるものである。
以 上

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