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申し入れ

京都府宇治市の幼維園児から発生した赤痢に関する申し入れ

1983/05/25 更新
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申し入れ書


 京都府宇治市の幼維園児から発生した赤痢は、宇治市各地、京都市・長岡京市・向日市へと広がり、京都府内で患者数・百数十人を数えるに至った。
 関係諸機関において対策が進められているが、梅雨入り直前という事情にかんがみ、いくつかの緊急を要する諸点につき申し入れるので、早急に検討の上、措置されたい。

一、不足している隔離ベットの確保のために、国立病院・療養所・公立病院をはじめ、各医療機関の協力を得て万全の対策をとること。必要な場合は近接の府県の協力も求めること。
 医療従事者の応援、医薬品の確保についても対処すること。
二、現在、赤痢の発生していない近接の自治体においても、不安をもつ人については、保健所等において、検便が無料で受けられるようにすること。
三、予防の徹底を図るため、啓蒙活動を強化して正しい知識を普及すること。特に、現在発生している赤痢菌=「ソンネDI・DⅡ型」は比較的軽いもので、必要な医学的措置をすれば問題が残らないことの周知徹底を図ること。
四、幼稚園・小学校等の休園・休校や、患者の看護・介護等で父母に負担がかかっている。法定伝染病であるという性格から、行政の側から該当者の各事業所に対して、勤務上・給与上の特別措置をとるよう要請すること。
五、生鮮食料品店、環境衛生関係業者、観光業者等に与える影響について実態調査をし、必要な援助策を講ずること。
六、汚染源・感染ルートの解明をいそぎ、隠さず明らかにし必要な措置をすること。
以 上

京郡府知事 林 田 悠紀夫 殿

一九八三年五月二十五日

日本共産党京都府委員会
日本共産党・革新共同府会議員団
日本共産党宇治市会議員団
日本共産党長岡京市会議員団
日本共産党向日市会議員団