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申し入れ

古都保存協力税の許可申請に関する申し入れ、米第七艦隊旗艦ブルーリッジの舞鶴入港に反対する申し入れ、高校進学率の引きつづく低迷について

1984/07/08 更新
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古都保存協力税の許可申請に関する申し入れ

一九八四年七月二十八日

日本共産党・革新共同京都府議会議員団
団 長  西 山 秀 尚

京都府知事・林田悠紀夫殿


 今川京都市長は、本日古都保存協力税新設の許可を求める自治大臣あての申請書を本府に提出した。
 これは対象寺院と仏教会の反対を無視するものであり、昭和三十一年文化観光税新設当時、自治庁が寺社側の納得が得られるように事前に協議懇談をつくすことを新税創設の条件としていたことにも反するものである。しかも昭和三十九年、京都市自らが寺院側と結んだ今後は「この種の税はいかなる名目においても新設または延長しない」との覚書を一方的に反古するものである。
 日本共産党は一昨年九月、「文化観光税」の復活に反対する見解を公表し、京都市当局に対して強行実施をしないようにくり返して申し入れてきた。にもかかわらず京都市が強行的に許可を申請、実施しようとしていることは極めて遺憾である。
 林田知事は、市当局の説明をうけ、仏教会の意見も十分聞いたうえで意見をつけて自治大臣に提出するとしているが、事態をいたずらに混乱させる京都市の行為に手をかすことのないよう、強く求めるものである。

米第七艦隊旗艦ブルーリッジの舞鶴入港に反対する申し入れ

一九八四年八月八日

日本共産党京都府委員会委員長     田 中   弘
共産党・革新共同京都府議会議員団団長  西 山 秀 尚

京都府知事・林田悠紀夫殿


 自衛隊舞鶴地方総監部は、米第七艦隊旗艦ブルーリッジが八月九日から十二日まで舞鶴に入港することを明らかにした。
 第七艦隊が核弾頭につき巡航ミサイル・トマホークを既に実戦装備していることは米国防省の発表によって明らかであり、ブルーリッジは第七艦隊の旗艦としてこれら大量の核弾頭の「引き金」を握っているものである。本年三月、日本海朝鮮沖で米空母とソ連原潜が衝突するというかつてない事態が生じたが、これは日本海がいかに世界的な緊張の焦点であるかを示したものである。
 知事は、平和を望む府民の要求に反してこれまで三回のブルーリッジの入港を認めてきたが、日本の核戦場化の危険が現実のものとしてわれわれに迫ってきている情勢のもとにあってなお、この入港を黙認することは京都を悲惨な核戦争の基地とすることに手を貸し、府民を危険にさらすものである。
 わが党・議員団は、林田知事が今日の危険の重大性を直視し、核戦争の危険から府民の安全を守るため、従来の態度をかえ、米第七艦隊旗艦ブルーリッジの舞鶴入港に反対するよう強く求めるものである。

高校進学率の引きつづく低迷について

(団長談話)
一九八四年八月十一日

日本共産党・革新共同京都府議会議員団
団 長 西 山 秀 尚


 京都府内の今春中学卒業生の高校進学率は九一・四㌫、全国第四十五位であったことが昨日の文部省発表で明らかにされた。この進学率と全国順位はともに昨年と全く同じであり、極めて低いものである。
 わが議員団は、義務教育に准ずる位置を占める高校教育を、希望するすべての子供たちが受けられるようにすることをめざしつつ、林田府政のもとで極端に低く抑えられている高校進学率を、当面すくなくとも全国平均なみには引き上げることを要求し、そのために、私学に依存している高校生急増対策を根本的にあらため、公立高校の増設を積極的にすすめるよう要求した。これに対して京都府教育委員会は「このままでは進学率の向上は全く期待できない」とするわが議員団の主張に耳をかさず、私学が新設されることなどを根拠に今春の進学対策を積極的なものであると自讃してきた。しかしこれが府民に幻想を与える一時逃がれのゴマ化しに過ぎなかったことは、この結果からも明らかである。多くの中学生から高校教育を受ける機会を奪った林田府政の責任は極めて重大である。
 林田府政の高校生急増に対する今日の対応姿勢では来春以後の進学率がいっそう悪化することはさけられない。
 わが議員団は、広範な府民とともに林田府政の無責任な教育行政を追及し、公立高校の増設、募集定員増を実現し、一人でも多くの子供たちに高校教育を受ける機会を保障するとともに、高校教育制度改悪に反対し、どの子も伸びる教育を実現するために全力をあげるものである。

古都保存協力税の許可申請に関する申し入れ、米第七艦隊旗艦ブルーリッジの舞鶴入港に反対する申し入れ、高校進学率の引きつづく低迷について[PDFファイル 1ページ/137KB]