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グリコ・森永事件、暴力団抗争、連続放火事件、交通安全対策の強化について 府警本部に申し入れ、イネミズゾウムシ対策 野村議員が府に要求

1985/05/06 更新
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グリコ・森永事件、暴力団抗争、連続放火事件
交通安全対策の強化について

府警本部に申し入れ

府議団

 日本共産党・革新共同京都府議会議員団は、五月二十二日、京都府警察本部長に対し全文左記のとおりの申し入れを行いました。申し入れは府議会警察常任委員会委員の福山敏夫、高橋進両議員がおこないました。
 府民の生命・身体・財産を守るため、日夜奮闘しておられる現場警察官の御苦労にたいして敬意を表します。
 わが議員団は、労働条件の改善で御苦労に酬いるよう十二月議会において人事委員会勧告の完全実施をつよく求めるとともに、本年度予算の審議においても世帯用待機宿舎の改良、超過勤務手当支給の改善など具体的事項を提起し、実現につとめてきたところですが、府警本部長の一層の御努力を重ねてつよく要望するものであります。
 さて昨年来、府民を不安に陥れる事件が府南部で連続して発生し、しかもこれらがいずれも未解決のままとなっていることはきわめて遣憾でありまず。このことに関し、左記のとおり強く申し入れるものです。

一、グリコ、森永事件の早期解決について
 グリコ、森永事件は一年以上も未解決のままとなっています。ひきつづき早期検挙に努められたい。
一、暴力団にたいする取締りの強化について
 暴力団山口組と一和会の抗争は四月十四日、府下八幡市内の発砲事件となって京都にも波及、去る五月十四目には一和会系加茂田組内岬組京都支部事務所に発砲する事件が発生し、宇治市でも山口組系一会内京都藤田組員による元一和会系組員にたいする発砲事件、十六日には右京区において一和会系加茂田組内竹中組員が発砲されるなど連続して抗争が激化しています。また四月二十一日には会津小鉄会系岩丸組事務所(伏見区所在)においてピストルによる死亡事件も発生しています。
 現在までのところ、府下においては府民をまきこむ事件にまで至ってはいませんが、このさい暴力団にたいする徹底した取締りと市民生活の安全を守るための対策を強化されたい。
一、連続放火事件対策の強化について
 本年に入って、、伏見区を中心に府下南部で放火とみられる不審火が連続して発生、ついに百件をこすという状況であります。特に伏見区では一月十三日の最初の不審火現場で、五月十三日再び不審火が発生、さらに五月十六日には学生下宿が全焼するなど極めて憂慮すべき事態となっています。
 財産はおろか人命をも奪いかねない放火の連続発生に、市民は消防団活動や自警団を組織するなど自衛に乗り出していますが、犯罪の未然防止と犯人の早期逮捕に全力をあげられたい。
一、交通安全対策の強化について
 去る四月六日から十五日までの全国交通安全運動中に、本府においては死亡事故九件と事故発生件数、死亡者数とも過去五年間の最高を記録しています。またゴールデンウイーク中の交通事故による死亡者も九人とこれまた昨年より激増する結果となっています。
 施設の整備を含む交通事故対策をいっそう強化されるとともに、とくに死亡事故を含む交通事故が発生した箇所について緊急の事故防止対策を検討実施されたい。

イネミズゾウムシ対策

野村議員が府に要求


稲の大敵、イネミズゾウムシが京都府下で異常発生している問題で、野村稔議員(府議会の農林商工委員長)らは六月七日、亀岡市を調査、京都府に対策を申し入れました。
 イネミズゾウムシも含めて一年間の害虫防除費は一〇アールあたり五―六千円かかり、苦しい農業経営に拍車をかけています。
 ところが、国は五十八年から、イネミズゾウムシ特別防除の補助期間を三年から二年に短縮、そのため、すでに二年間補助を受けた市町村では農業共済の特別積立てによる補助で対応していますが、金額はまちまち。綾部市は市単費による補助を決めました。
 野村議員は、寺前いわお前衆議院議員、佐々木幸夫亀岡市議らとともに、亀岡農業改良普及所長の案内で亀岡市曾我部町の田を調査、植えつけたばかりの苗の葉が白く食い荒らされ、一本の苗にイネミズゾウムシが十数匹も群かっている所がありました。
 野村議員らは府農林水産部長に万全の対策をとること、府単費の補助金を検討することなどを申し入れました。

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