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申し入れ

京都府フイルムライブラリーの保存、活用のためのハイビジョンシステムの導入を求める要望書

1987/09/24 更新
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京都府フイルムライブラリーの保存、活用のためハイビジョンシステムの導入を求める要望書

一九八七年九月二四日

日本共産党・革新共同京都府議会議員団

京都府知事 荒巻禎一 殿


一、京都は、わが国映画の発祥の地であり映像文化の発展に大きな役割を果たしてきた地であります。
 日本共産党・革新共同議員団は、こうした本府の数々のすぐれた映像文化に関する資料、とりわけ映像資料の散逸、破損を防ぎ、後世に残すため、本府のフイルムライブラリーが文字どおり映像資料の収集と活用のセンターとなるよう、その機能充実を求めて来たところであります。
一、ところが、フイルムライブラリーが所蔵するフイルムは、その性質上、劣化と変色がさけられず、加えて上映による損傷、破損も進み、放置できない事態になっており、その対策が急がれているところであります。
一、近年、電子技術の向上により、映像資料の電子記録(ビデオ化)が可能となり、中でも郵政省とNHKの共同開発になるハイビジョンシステムは、高品質性、高機能性に優れており、映像資料の保存、活用において世界最高水準の性能を有しています。
 国においては、六十三年度よりハイビジョンシステムの優れた機能を生かした映像図書館等、普及のための補助事業を始めると聞いています。
一、本府のフィルムライブラリーが所蔵する全国的にもすぐれた映像資料の保存と活用のため、このハイビジョンシステムを導入し、来年開設の予定の京都文化博物館の映像展示に活用するなど、文字どおり、フイルムライブラリーを映像資料のセンターとして発展させるよう申し入れるものです。

京都府フイルムライブラリーの保存、活用のためのハイビジョンシステムの導入を求める要望書[PDFファイル 1ページ/318 KB]