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自衛隊舞鶴基地の強化反対に関する申し入れ

1988/12/01 更新
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自衛隊舞鶴基地の強化反対に関する申し入れ

 共産党・革新共同議員団は十二月一日、知事に対し舞鶴へのヘリコプター基地建設に反対することなどを申し入れました。


 海上自衛隊の岡部文雄・舞鶴地方総監は、十一月二十四曰の記者会見で、ヘリコプター搭載護衛艦の配備に伴って、舞鶴市雁又にヘリコプター発着基地を設置する計画があることを明らかにした。これは、八八艦隊構想に基づき、佐世保所属の護衛艦「みねゆき」が来年一月に、舞鶴基地初のヘリ搭載艦として第三護衛隊群(舞鶴)に配属され、さらに六十四年度には「はまゆき」、六十五年度には「はるな」が佐世保から転籍するという計画に基づくものである。
 いま、政府は、国民の平和への願いに逆行して、軍事費をどんどんつぎこみ、自衛隊を強化している。しかもこの自衛隊は、米軍指揮のもとにソ連との戦争を想定した演習を質量ともに急速に強化しており、京都府下でもすでに、舞鶴を基地とする海上自衛隊に実装水雷調整所を建設し、経が岬のレーダー基地が日米共同使用とされ、さらに三次元用に改装が予定されるなど日本海側唯一の対ソ戦の戦略的基地として大幅に強化されてきている。今回明らかにされたヘリコプター基地の設置もこの一環であり、日本海重視のアメリカ核戦略体制に一層組み込まれるものである。
 この基地の強化が、アメリカの行う戦争にわが国を巻き込み、府民に想像を絶する被害をもたらす危険な核戦場化に道をひらくものであり、舞鶴基地の存在とその強化が府民の平和と安全を脅かすものであることは明白である。
 去る十月七日、舞鶴海上自衛隊の日米合同演習中の魚雷艇による定置網破損事故が発生したが、これは自衛隊が府民の安全を脅かすことを具体的に示すものである。わが議員団は直ちに議員を派遣して現地を調査し、舞鶴地方総監部に抗議するとともに、沿岸演習の中止を要求した。ところが、岡部総監は二十四日の記者会見で「今後、正確な網の位置など沿岸部の海の様子についてもしっかり調査しなければならない」と、今後やめるどころか、逆に演習を行うために綿密な調査をすると府民に挑戦する発言を行っている。
 わが議員団は、府民の平和と安全を守るために、知事が、その権限を行使して、ヘリコプター基地の建設に反対し、沿岸での演習の中止を厳重に申し入れるよう要求するものである。

自衛隊舞鶴基地の強化反対に関する申し入れ[PDFファイル 1ページ/704KB]