資料ライブラリー

申し入れ

JR「鉄道部」設置計画の撤回と、参院本線・舞鶴線などの安全性・利便性向上を求める申し入れ

1990/12/06 更新
この記事は 3 分で読めます。

JR『鉄道部』設置計画の撤回と、山陰本線・舞鶴線などの安全性・利便性向上を求める申し入れ

一九九〇年十二月六日


 JR西日本は、来年四月から「経営の効率化」をすすめるとして、山陰本線の園部―福知山間および舞鶴線の東舞鶴―綾部間の計八〇・七キロ区間の「自立経営」をめざす「舞鶴鉄道部」の発足、小浜線などの第二次「合理化」方針を発表した。
 この「舞鶴鉄道部」の設置計画によると、①長編成列車の二両編成への縮小②運転手が車掌と車両検査係を兼ねている一人三役のワンマンカー運転の開始③現在の二五〇人の職員を一七〇人とする大幅「合理化」④和知、殿田駅の無人化や駅営業時間の短縮、車両や線路の保守作業の間引きなどが行われることとなっている。
 これは、営業収支が悪い地方口ーカル線を本業経営から切り離し、「鉄道部」設置で不採算性部門扱いとすることによって、職員の労働強化と縮小経営をねらうものであり、不採算を理由にローカル線を廃止に追い込んだ国鉄時代の誤りを繰り返す危険性を持つ計画である。
 この計画が実施されれば、本年六月から実施されている第一次「鉄道部」区間、関西線の加茂以東と同様に、安全性・利便性・サービスの大幅な低下をもたらし、本府の府民生活と地域経済に重大な影響を与えることは明らかである。また、これまで山陰本線の複線電化をはじめ、JR線の整備促進を要請してきた京都府と京都府議会の意向にも反するものである。
 我が議員団は、このような立場から、次の点を知事に申し入れるものである。

一、安全性・利便性・サービスを大幅に低下させる舞鶴などの「鉄道部」設置計画を撤回するよう、JR西日本に働きかけること。
二、山陰本線・舞鶴線・関西本線等においてJR西日本が利用者・地域住民の願いに応え、複線電化促進をはじめ輸送力増強、車両・駅舎改善など安全性・利便性・サービスの向上を図るよう要請すること。
以上

JR「鉄道部」設置計画の撤回と、参院本線・舞鶴線などの安全性・利便性向上を求める申し入れ[PDFファイル 1ページ/370KB]