資料ライブラリー

申し入れ

金銀糸業者の経営安定対策に関する申し入れ、医療団の派遣等「湾岸戦争」への協力に反対する申し入れ

1991/01/02 更新
この記事は 3 分で読めます。

 湾岸戦争で打撃を受けている金銀糸業の問題で議員団は二月四日、次の申し入れを行いました。申し入れには、関矢昭、三木一弘両府議、かとう節子府議候補、こくた恵二党府国民運動部長が参加しました。

金銀糸業者の経営安定対策に
関する申し入れ


 京都の伝統的商品である金銀糸の中東向けの輸出が、湾岸戦争で停止したため、業者の経営に影響を及ばしはじめています。
 金銀糸の生産は、全国的には京都府がそのほとんどを占めており、しかも、中東向け輸出は年間生産額約二百億円の約一割を占めています。すでに、昨年八月のイラクによるクウェート侵略以後、中東向け輸出はしだいに減少し、大蔵省が調査している「通関実績」によると、昨年一月から十一月までで前年に比べ四割以上も減っています。そして、今年湾岸戦争が始まって以来、輸出はストップしています。京都の金銀糸業者は、京都市内を中心とする販売問屋・製造間屋と城陽市を中心とする府南部の加工業者がありますが、わが議員団の調査によると、輸出停止に伴う経営悪化やその不安、原材料の供給削減による原材料費の上昇、下請け工賃の引き下げなどの不安を訴えておられます。
 わが議員団は、湾岸戦争の一刻も早い終結が実現するよう奮闘するとともに、金銀糸業者の経営安定のため、次の対策を緊急に講じられるよう申し入れるものです。

一、経営安定のために、低利融資や利子補給などの特別の融資対策を講ずること。
二、原材料費の高騰を抑制するために、関係機関に働きかけること。
三、下請け工賃の引き下げなどが起こらないよう関係業界・業者に働きかけること。

府、業界へ緊急融資

 府はこの申し入れ後、「湾岸危機対策緊急会議」を初めて開催し、打撃を受けている金銀糸業界への緊急低利融資の実施を検討しました。二十五日から融資の受付をはじめました。

金銀糸業者の経営安定対策に関する申し入れ、医療団の派遣等「湾岸戦争」への協力に反対する申し入れ[PDFファイル 1ページ/113KB]