文民警察官のカンボジアから撤退を求める申し入れ

一九九三年五月六日

　カンボジア北西部アンピルで、パトロール中の日本人文民警察官が、ポル・ポト派とみられる武装集団により砲撃を受け、一人が死亡、四人が重軽傷を負った。亡くなられた方とその遺族の方に、心からお悔みを申し上げる。
　この間カンボジアでは選挙妨害のためのポル・ポト派による大規模な破壊活動がっづいている。国連ボランティアの中田厚仁さんの死亡につづき、ＰＫＯ協力法にもとづいて政府が派遣した要員が殺害されたことは、カンボジアの事態が極めて危険なものになっていることを示しており、政府の責任はきわめて重大である。
　日本共産党府会議員団は、昨年六月府議会代表質問および八月十二日の「自衛隊のカンボジア派兵反対等に関する申し入れ」で、ＰＫＯ協力法の違憲性とともに、カンボジアの現状が内戦状態であることを指摘し、自衛隊および地方公務員の派遣を拒否するよう知事に求めてきた。
　京都府からも、現職警察官が文民警察官七十五名の内の一名として、カンボジアに派遣されている。
　府民の人命を守るため知事は、ただちに政府にたいしカンボジアからの京都府警察官の引き揚げを要求すべきである。

皇太子の結婚に対して、国民主権の立場での対応を求める申し入れ

一九九一年五月二十四日

政府は、皇太子の結婚に伴い、それが憲法に規定のない私事であるにもかかわらず、●●●六月九日を休日とし、これに関連する一連の行事を国事行為としておこなおうとしている。
　「結婚の儀」の儀式●●戦前の天皇主権下での「皇族親族令」に基づく儀式をほとんど踏襲したもので、内容も明白な神道儀式・宗教行事であり、国民主権と政教分離という憲法の原則に反するものである。
　また、「結婚の儀」の日を休日とすることは、国民に祝意を強要するもので、国民主権、思想信条の自由など憲法の原則に反するものである。
　さらに政府は、これらの儀式・行事が憲法に違反するものであるにもかかわらず、「結婚の儀」当日、各省庁に「日の丸」掲揚を義務づけ、地方公共団体、学校、会社等へ、「日の丸」を掲揚して祝意を表すよう要請することを決めた。
　わが議員団は、本府が、国民主権、政教分離など憲法の根本原則を擁護・尊重し、地方自治と教育基本法を守る立場にたって対応されるよう、次の点について申し入れるものである。
１　「結婚の儀」などに関するいっさいの奉祝行事・事業や献上物などは、国民主権の立場から、これを行わないこと。
２　公的立場からの「祝意の表明」「大泉賛美」は行わず、府の施設、学校等での日の丸掲揚など国民主権に反する特別の対応を行わないこと。
３　府民、府職員、学校職員、児童・生徒に、奉祝行事への参加や「祝意」の強制を行わないこと。
４　警備に関しては、行き過ぎた取締りなどで府民生活に影響を与えることのないよう慎重な対処を行うこと。

皇太子の結婚に対して、国民主権の立場での対応を求める申し入れ

一九九一年五月二十四日

政府は、皇太子の結婚に伴い、それが憲法に規定のない私事であるにもかかわらず、●●●六月九日を休日とし、これに関連する一連の行事を国事行為としておこなおうとしている。
　「結婚の儀」の儀式●●戦前の天皇主権下での「皇族親族令」に基づく儀式をほとんど踏襲したもので、内容も明白な神道儀式・宗教行事であり、国民主権と政教分離という憲法の原則に反するものである。
　また、「結婚の儀」の日を休日とすることは、国民に祝意を強要するもので、国民主権、思想信条の自由など憲法の原則に反するものである。
　さらに政府は、これらの儀式・行事が憲法に違反するものであるにもかかわらず、「結婚の儀」当日、各省庁に「日の丸」掲揚を義務づけ、地方公共団体、学校、会社等へ、「日の丸」を掲揚して祝意を表すよう要請することを決めた。
　わが議員団は、本府が、国民主権、政教分離など憲法の根本原則を擁護・尊重し、地方自治と教育基本法を守る立場にたって対応されるよう、次の点について申し入れるものである。
１　「結婚の儀」などに関するいっさいの奉祝行事・事業や献上物などは、国民主権の立場から、これを行わないこと。
２　公的立場からの「祝意の表明」「大泉賛美」は行わず、府の施設、学校等での日の丸掲揚など国民主権に反する特別の対応を行わないこと。
３　府民、府職員、学校職員、児童・生徒に、奉祝行事への参加や「祝意」の強制を行わないこと。
４　警備に関しては、行き過ぎた取締りなどで府民生活に影響を与えることのないよう慎重な対処を行うこと。

文民警察官のカンボジアからの撤退を求める申し入れ、皇太子の結婚に対して、国民主権の立場での対応を求める申し入れ、国民主権に反する、府議会の名による天皇・皇太子への「賀詞」表明に抗議する［PDFファイル 1ページ／165KB］