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申し入れ

桃山養護学校児童死亡事故についての大阪高裁判確定を求める申し入れ

1994/04/19 更新
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申し入れ

桃山養護学校児童死亡事故についての
大阪高裁判決確定を求める申し入れ

一九九四年四月十九日

京都府知事 荒巻禎一様
京都府教育委員長 藤田 一様

 四月十三日、府立桃山養護学校児童死亡事故の控訴審について、大阪高等裁判所は、「フェンスの設置管理に落ち度があった」として、京都府に二百万円の支払を命じた一審判決を支持し、京都府側の控訴を棄却しました。
 本件は、一九九〇年五月、府立桃山養護学校に通学していた児童が、教室を離れ、近くのJR奈良線の列車に跳ねられ亡くなった事件について、両親が学校の安全対策が不十分だったためと京都府に損害賠償を求めていたものです。しかし、京都府は、「フェンスは外部からの侵入を防ぐもので、児童の外出を防止するものではなく学校に落ち度はない」と主張してきました。
 学校における児童生徒の安全を守ることは、行政の当然の責任です。わか議員団は本年二月の代表質問でも、養護学校の違法な職員配置を適正な水準に引き上げ、児童・生徒の安全な教育環境をすみやかに整備することを強く要望してきました。京都府が、適正な養護学校の教職員配置を怠り、監督が不十分であったこともいたましい死亡事故を引き起こした要因です。
 わが議員団は、京都府が大阪高等裁判所の判決を謙虚に受け止め、最高裁への上告を断念されるよう申し入れます。

桃山養護学校児童死亡事故についての大阪高裁判確定を求める申し入れ[PDFファイル 1ページ/68.5KB]