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申し入れ

東京協和信組による接待 副知事同席問題で知事へ申入れ

1995/04/17 更新
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東京協和信組による接待
副知事同席問題で知事へ申入れ


 東京二信組疑惑を追及する日本共産党衆院議員正森正二氏の国会質問を受けて、日本共産党府会議員団は四月十七日、西山秀尚、荘司泰男両議員が知事に対して真相究明の申入れを府知事におこないました。


申し入れ全文

 知事は東京協和信組による副知事接待問題について真相を明らかにするべきである。
一、わが党の正森成二衆議院議員は四月十三日、衆議院決算委員会において、旧東京協和信組の高橋理事長らによる大蔵官僚らにたいする接待問題を追及。昨年三月八日の「モク兵衛」での宴席に本府の鴇田副知事が同席していた事実を指摘した。
一、知事は、「京都新聞」の取材に答えて、「職務を逸脱するものではないと思う。誤解を招くようなことがないように厳重に注意した」と述べ、これ以上は不問に伏すことを表明した。
一、わが議員団は、知事のこのような姿勢はきわめて問題であり、二信組救済問題が今日、重大な政治問題になっているとき、真相の解明にいっそうの努力をすべきと考える。
一、鴇田副知事は、「京都新聞」の取材にたいして、「学生時代の友人の田谷氏から誘われた」「友人として設定された席」としているが、雑誌「現代」の取材にたいしては「主計局総務課長の誘いであり、断れない」としている。また、「京都新聞」の取材にたいしては「所用があったので一次会だけで引き上げた」としているが、雑誌「現代」には「京都では顔を知られているという理由で二次会には呼ばれなかった」としている。以上についての解明が必要である。
一、副知事は、「国会図書館関西館や和風迎賓館の誘致のお願いで一ヵ月に一度は会っていた」ことを明らかにし、三月八日の宴席についても、「こちらで席をもうけましょう」と申し出たとしている。また、接待側の窪田氏と同席した法沢氏は、東京協和から四億三千万円の融資を受けていたことが明らかであり、「供応を受けていたわけではない」との副知事の認識はきわめて浅いと言わなければならない。
一、以上、副知事は今回の事件の真相と今後の教訓について明らかにすべきであり、知事も理事者の行動について、どのように教訓にするのか、いっそう深い解明が必要であると考える。
 わが議員団は、知事ならびに副知事が率直に見解を表明されることを強く求めるものである。

東京協和信組による接待 副知事同席問題で知事へ申入れ[PDFファイル 1ページ/99.3KB]