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府会だより No.233 鴇田副知事の退任に関する申し入れ

1995/06/09 更新
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鴇田副知事の退任に関する申し入れ

東京協和信組接待同席の疑惑にフタをしたままの退任は許されない

京都府知事 荒巻 禎一 様


一 通産省から派遣されて二年前に副知事に就任した鴇田氏が、任期途中の六月十日付で副知事を退任して、通産省に帰ることが明らかにされた。
一 鴇田副知事は、重大な政治問題となっている「東京二信用組合」問題で、東京協和信用組合による京都での大蔵官僚接待の宴席に同席していた事実が指摘されていた。
 にもかかわらず、知事は「厳重に注意した」とするだけ、鴇田副無事自身も事実を認めながらも理由等を明らかにしないため、わが議員団はさる四月十七日に、真相の究明と今後の教訓を明らかにするよう、申し入れをおこなった。
一 ところが現在に至るも、知事も鴇田副知事も、この問題について何も府民の前に明らかにしていない。
 この点に関しては、もともと副知事自身が「国会図書館関西館や和風迎賓館の誘致のお願いで一ヵ月に一度は会っていた」ことを明らかにしており、昨年三月八日の宴席についても「こちちで席をもうけましょう」と申し出たとされており、府政との関係も含めて、「同席」の理由を明らかにすべきである。
 一連の疑惑との関係について、府民の前に何も明らかにせず、しかも問題が明らかになってから初めて迎える定例府議会の開会直前に、任期の途中で退任することは、疑惑にフタをするための退任と見られても仕方がないと言わなければならない。
一 わが議員団は、鴇田副知事が退任するなら、それまでに最低、知事と鴇田副知事が、「同席」問題について、府民の前に真相を明らかにすることを強く求めるものである。

府会だより No.233 鴇田副知事の退任に関する申し入れ[PDFファイル 1ページ/103KB]