府政報告 1461 ロシア籍タンカー沈没による重油流出事故についての申し入れ
府政報告
No.1461
日本共産党京都府議会議員団
97.1.10
◎ 日本共産党京都府委員会と同府議団は、ロシア籍タンカー沈没による重油流出事故について、ただちに現地に調査団を派遣すると同時に、京都府知事に対し緊急に以下の申し入れを行いました。
1997年1月10日
日本共産党京都府委員会 委員長 市田忠義
日本共産党京都府会議員団 団 長 西山秀尚
ロシア籍タンカー沈没による
重油流出事故についての申し入れ
ロシア籍タンカー「ナホトカ号」沈没によって流出した重油が丹後地方など京都府沿岸にも漂着し汚染がひろがるなかで、漁業や地元観光産業への被害、生態系や「鳴き砂」をけじめ自然破壊など重大な被害が発生、事態の進展とともにこれがいっそう大きくひろがることが予想されます。
日本共産党京都府委員会、および府会議員団は、府当局や関係諸機関の対応に敬意を表するとともに、左記の対策をおこなうよう申し入れるものです。
記
一、漂着油の回収・除去と汚染防止のため、くみとり作業、オイルフェンスや油回収ネット、油吸着マット、油処理剤散布、油回収船の増船など、今日の科学技術の到達や過去の国内外の重油流出事故の教訓を生かした万全の対策を国とも協力しておこなうこと。
特に、汲み取り・除去作業に必要な要員を市町村と協力し、確保すること。また、そのための必要な財政措置を講じること。
二、汚染・被害の実態把握とともに、今後の拡大予想などを漁業者、関係住民、団体、自治体に正確・機敏に情報提供をおこなうこと。
三、被害者・団体への損害補償と回復措置をおこなうよう国に要望するとともに、府としても緊急融資の実施とその対象を影響を受けるすべての業種にひろげるなど必要な援助をおこなうこと。
四、府会議員団がかねてから要求している舞鶴港など日本海への油回収船の常時配置をするよう国に強く要求すること。
以 上
府政報告 1461 ロシア籍タンカー沈没による重油流出事故についての申し入れ[PDFファイル 1ページ/50.3KB]