府政報告 1486 測量業務疑惑解明に関する申し入れ
府政報告
No.1486
日本共産党京都府議会議員団
97.5.13
◎5月6日、日本共産党府会議員団は京都府に対して、測量業務疑惑の解明に関する申し入れを行いました。以下に全文を紹介します。
測量業務疑惑解明に関する申し入れ
1997年5月6日
日本共産党京都府議会議員団
団長 西山 秀尚
京都府知事 荒巻禎一 殿
京都府が公共用地の取得にともなう用地測量業務を「京都公共用地測量協会」(「用測協」)に丸ごと委託し、業者選定を任せていたことが明らかとなった。
これは公共事業の公平性や透明性などを欠くものであり、府政の信頼をそこなうきわめて重大な問題である。
知事は、この措置をただちに是正するとともに、以下の諸点について、すみやかに文書でもって回答されるよう申し入れる。
記
一、1994年の「京都公共用地測量協会」(「用測協」)の前身である「用地測量受託委員会」が発足して以来、本府は一括委託方式に変更し、94年度約4億5千万円、95・96年度、各約4億7千万円を発注している。
随意契約で行なわれたこれらの発注は、「入札による発注を原則とする」と定めた地方自治法に明らかに反するものである。
一括委託の法的根拠を明らかにされたい。
一、1994年3月「京都府公共用地登記測量協議会」の設立、同年4月「京都府測量設計業協会」内における「用地測量受託委員会」の設置、96年3月の「京都公共用地測量協会」の設立、同協会の本年4月の社団法人化は、本府の強力な指導によるものとされている。
しかも、これら団体の設立を機に、公共土木事業にともなう土地調査、地積測量、登記事務について、一括委託となり、随意契約に変更された。
こうした団体設立への指導の経過ならびに契約方法の変更の理由と経過を明確にされたい。
一、発注実績を見ると、府管理職OBが「天下り」している測量会社に集中している。これは今日、官財の癒着が社会問題とされているとき、府民に重大な疑惑を与えるものである。
「用測協」加盟各社ごとの府管理職OBの天下りの実態と94・95・96年度の各社の受注実績を明らかにし、経過を解明されたい。
一、荒巻知事の後援団体である「荒創会」の会長は、先には厚生省汚職に重大な役割を果たした「ワタキューセイモア」の村田秀太郎社長が就任しており、現在は、現在疑惑が指摘されている「用測協」幹部の一人である牧草弘師氏が会長となっている。
知事は、このような政官財癒着の象徴である「荒創会」を直ちに解散するようもとめるとともに、一切の関係を断つべきである。
以 上
府政報告 1486 測量業務疑惑解明に関する申し入れ[PDFファイル 1ページ/63.3KB]