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政策と見解

【声明】府議会役員から第二党・日本共産党を排除する「オール与党」の不正常な議会運営の 常態化は議会の自殺行為

1997/06/27 更新
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1997年6月27日

日本共産党京都府議会議員団

1 本日の府議会本会議で、正副議長、常任委員会、特別委員会の正副委員長などの議会役員選挙がおこなわれた。
 わが党は、今回の議会役員改選にあたり、これまで主張してきたように、正副議長については与野党にかかわりなく、選挙で示された府民の意志と憲政の常道にしたがい、議長は第一党から、副議長は第二党から選出し、常任委員会、特別委員会の正副委員長についても、議席数に応じて配分すべきだと提案した。
 こうした点から、この際、わが党を排除してきたこれまでの不正常な議会運営体制を改め、真に議会の権威を高めて公正で民主的な議会役員の構成となるよう、議長ならびに各会派に申し入れた。

一 ところが自民、新政、公明・新進、府民連合(社民)の「オール与党」は、「予算案など知事提案の議案に反対するような党に、議会の役員を充てるべきではない」などとあからさまに述べ、第二党であるわが党をすべての議会役員から排除する暴挙を重ねた。とりわけ、すべての常任委員会、特別委員会の正副委員長からわが党を全面的に締め出すために談合するなど、翼賛国会と批判されている国会運営ですら考えられないきわめて異常な事態である。

一 これは国政でも地方政治でも「オール与党体制」で議会をなれあいと談合の場に変質させてきた与党各会派が、府民の切実な願いと要求を代表して府議会で堂々と論陣を張る日本共産党を排除し、府民をないがしろにする荒巻府政への批判を封じ込めようというものである。こうした横暴は、議会制民主主義を真っ向から踏みにじるだけでなく、議会をつうじての府民の政治参加と要求実現の道をますます阻むことになるのは明らかであり、まさに府民への敵対にほかならない。
 しかし、こうした反府民的な策動が行なわれたにかかわらず、環境対策特別委員会でわが党の上坂愛子議員が副委員長に選任された。これは与党会派がなれあい・談合を行なおうとも13名の議席をもつわが党を排除しきれないことを示したものである。
 来年4月・知事選挙と同時に実施される府会議員補欠選挙で、わが党議席を前進させることが、オール与党の横暴を打ち破る力でもある。府議補欠選挙勝利のため、金力をあげるものである。
 
一 また。わが党は、議員から選任される2名の監杏委員について、従来のように「オール与党」議員で占められていては、府民の強い声である汚職、腐敗の根絶、ムダのない効率的な財政執行のためのチェックはできないと主張し、1名は野党から選任せよと提案した。このことは、蜷川民主府政時代にも、あえて野党の自民党に席を与えていたように、もともとの監杏制度の機能からも当然のことである。
 結果は、自民党と府民連合(社民)の議員が選任され、またもや2名とも「オール与党」が独占したが、監杏制度の改善、強化を求める声にまったく背を向けるものである。

一 わが党議員団は、「オール与党」によるこうした暴挙をきびしく糾弾するとともに。今後、引き続き公正で民主的な艪会運営のために全力をあげるものである。そして、多くの良識ある府民とともに、「府民が主人公」の府政を確立するたたかいを大きく広げるために、いっそう奮闘するものである。