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舞鶴港からインド洋への自衛艦「はるな」対米支援活動派遣に強く抗議する

2002/02/12 更新
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日本共産党京都府会議員団は、12日、次の談話を発表しましたので、紹介いたします。

談話

舞鶴港からインド洋への自衛艦「はるな」対米支援活動派遣に強く抗議する

2002年2月12日

日本共産党京都府会議員団
団長 西山 秀尚

 政府は、本日午前10時10分、海上自衛隊のインド洋での対米支援活動の延長の一環として、舞鶴を基地とする第三護衛隊群旗艦「はるな」をインド洋にむけて出港させた。
 アフガンでは、すでにタリバン政府は崩壊し、新たに暫定政権がうまれ、さきに東京においてアフガン復興支援会議が開かれたところであり、いま必要なことは人道的支援を強めることである。こうしたときに自衛艦の派遣計画は、憲法違反の行動として看過できないだけでなく、アフガン国民とアジア、世界の国際秩序の確立を願う世界平和の立場からも許し難いものとして強く抗議するものである。
 「テロ」は絶対に許されないが、アメリ力の報復戦争の四ヶ月は、テロ根絶に役立たないどころか、多くの罪もない市民の命を奪い、憎しみを生み、パレスチナの新たな紛争の口実になるなど、新たなテロの温床となっている。政府は「テロ根絶」の名のもと、憲法を踏みにじり、多くの反対を押しきり。アメリカの報復戦争に自衛隊を参加させたが、これは大きく歴史に逆行し。平和を願う世界の人々の思いに真っ向から背くものである。
 舞鶴は、戦後の引き上げなど痛苦の経験から「平和産業港湾都市」を市是として、北東アジア諸国との連帯に力を入れてきた。その港から、直接に「戦争参加」の自衛艦が出港することには、残された自衛艦の家族も含めて、多くの市民は不安と怒りを感じている。
 荒巻府政の16年間、舞鶴の自衛隊基地は、拡大・強化が進められてきた。この数年だけでも、イージス艦「みょうこう」の配備、ヘリ基地の建設、弾薬庫の新設などがおこなわれ、さらに米軍の第7艦隊旗艦ブルーリッジや駆逐艦クッシングの入港など、アメリカの戦争計画に舞鶴ががっちり組み込まれる事態が進行し、府民の安全と平和が脅かされている。
 知事は、「安心・安全」をとなえながら、ヘリ基地の建設が「振興につながる」と歓迎し、今回の舞鶴港からの自衛艦派遣には何ら反対しようとしない。わが党議員団は、平和を願う広範な府民とともにこのような府政ではなく、舞鶴港を平和の港に転換し、京都から平和のメッセージを発信する府政実現のため、全力をあげる決意を表明するものである。