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政策と見解

長岡京市での幼児の虐待死事件に関する緊急申し入れ

2006/10/25 更新
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 京都府知事 山田 啓二 様

日本共産党京都府会議員団 団長 松 尾 孝

 長岡京市での幼児の虐待死事件に関する緊急申し入れ

 長岡京市内で虐待によって幼い子どもの命が奪われたことは、きわめて遺憾である。この問題への京都府児童相談所の対応については、広範な府民やマスコミからきびしい批判が集中しているところである。

近隣住民や民生児童委員が再三にわたって虐待の疑いで児童相談所に通報しているにもかかわらず、ただちに現場に赴き、子どもの身体的状況などを直接確認せず、子どもの大切な命を守る京都府の責任が果せなかったことは、重大な問題である。

 いま、京都府は、緊急に事態の究明と再発防止のため、専門家の協力を得て協議をすすめているが、通り一遍の対応であっては決してならない。なぜ、住民の通報を現場に出かけて確認できなかったのか、児童相談所の対応方針や体制等について十分検討する必要がある。

 今回の事件をうけ、徹底的に問題を究明し、再発防止に万全を期すよう次の事項について強く申し入れるものである。

 記

1.住民から再三通報があったにもかかわらず、なぜ虐待と認識できず、尊い子どもの命を救えなかったのか、徹底した事態の究明をおこなうとともに、二度とこうした過ちを繰り返さない再発防止策を講じ、府民に明らかにすること:

2.現在児童相談所に寄せられているすべての虐待情報について、緊急の応援体制もとり、ただちに現場に行き子どもの状況などを直接確認するなど、虐待の防止に全力を尽くすこと:

3.急増する虐待事案をはじめ子どもをめぐるさまざまな問題に対応できる体制を確立するために、児童福祉司や児童心理司など職員の増員やネットワーク体制の強化などについて検討すること:

  以上