海上自衛隊艦船の舞鶴西港への入港について
2008/11/05 更新
[ 申し入れ ]
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2008年11月5日
京都府知事
山田啓二 様
日本共産党京都府会議員団
団長 新井 進
海上自衛隊艦船の舞鶴西港への入港について
新聞報道によると、海上自衛隊舞鶴地方総監部は先日、災害派遣に備えた港湾調査として、今年度内に西港に艦船を入港させたいと府港湾事務所に文書で伝えたとされている。今年の8月にイベントに続く入港はきわめて異例である。
そもそも西港は商業港として府が整備を進めており、自衛艦の入港は商業港としての発展に大きな障害になるものであり、認めるべきではない。
今回の入港の背景には、日本海における舞鶴港の軍事戦略的位置づけの高まりがある。現在、舞鶴京港にはミサイル防衛構想の実動部隊として、自衛隊の最新のイージス艦が配置され、米艦船が入港を繰り返している。今回の西港入港は、西港を含む舞鶴港を日本海をにらむ米日の最大の軍事拠点としようとする狙いの一環である。このことは、総監部の幹部の「気持ちの上では、和田埠頭を含むすべての岸壁にすべての艦船を一度は入港させたい」との言葉にその狙いが示されている。
今回の入港を認めることは、ミサイル防衛戦略に日本を一層深く組み込み、舞鶴港全体を軍港化するものである。これは、戦争への深刻な反省の上に立って、軍港を平和の港に転換することを定めた「軍転法」にも反し、非核、平和の港・舞鶴港を願う京都府民の世論に反し、日本国民を米国の行なう戦争に巻き込み生命を脅かす危険なものであり、断じて許すことはできない。
よって、知事は、府民の安全・安心に責任を持つ者として、自衛艦の舞鶴西港寄港を認めることのないよう申し入れるものである。
海上自衛隊艦船の舞鶴西港への入港について[PDFファイル 36.6 KB]