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申し入れ

トステム綾部工場の一方的な工場閉鎖を許さず、雇用と地元経済を守るための緊急申し入れ

2010/01/14 更新
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2010年1月14日

京都府知事 山田 啓二 様

日本共産党京都国政委員長    成宮 まり子
日本共産党京都5区代表     吉田 さゆみ
日本共産党京都府会議員団団長  新井  進
日本共産党綾部市会議員団団長  堀口  達也
日本共産党福知山市会議員団団長 朧見 卯太郎
日本共産党舞鶴市会議員団団長  後野  和史


トステム綾部工場の一方的な工場閉鎖を許さず、雇用と地元経済を守るための緊急申し入れ


 トステム綾部工場が3月末で閉鎖すると発表した問題は、京都の雇用と経済、とりわけ北部地域に重大な不安を広げています。トステム綾部工場は、府営綾部工業団地に立地する最大の企業であり377名の労働者のほとんどは綾部、福知山、舞鶴の三市に在住しています。もし、一方的に工場閉鎖が行なわれ大量の事実上の解雇が発生すれば、厳しい不況のもと失業者の生活不安だけでなく、舞鶴港の荷役の減少などを含めて、いまでも深刻な北部地域の経済に大きな打撃を与えることは明らかです。

 今回のトステム綾部工場の閉鎖は、利益や株主配当を確保しながら、その業務を中国大連工場に移すという工場再編計画であり、会社の一方的な都合によるものです。さらに、正社員には他府県工場への転籍か退職を迫り、非正規労働者には雇い止めを通知しており、企業の社会的責任と雇用責任が問われる重大な事態です。
 従業員からは「家のローンがあり不安」「就職が厳しい中、突然雇い止めされても困る」など多くの不安の声があがり、労働組合が結成され、多くの支援も広がり、現在も会社側との交渉も行なわれています。しかし、会社側は依然として生産設備ラインの撤去・移設など工場閉鎖の準備を進めており、現在。重大な局面、を迎えています。

 日本共産党は、工場閉鎖のうわさの段階から繰り返し議会で取りあげ、さらに東京のトステム本社や厚生勞働省、労働局、関係三市の要請など、工場閉鎖の撤回と労働者の雇用と地域経済を守るために全力をあげてきました。しかし、事態が重大な局面にいたっており、あらためて京都府としても府民の雇用と生活を守り、地域経済を守る立場から、以下の点について具体化して全力をあげた取り組みを強化するように要請するものです。

1 綾部、福知山、舞鶴の各市長とともに、トステム本社と住生活グループに対し、工場閉鎖の撤回と雇用確保の申し入れを行なうこと。

2 トステムに対して、綾部工場での労働者の仕事が奪われないために、一方的な生産ラインの撤去の中止と仕事の継続を強く求めること。

3 トステムの社会的責任を明確にし、パート、契約社員の雇用も継続するために、雇用を確保する方途を府、関係市、トステムで協議検討すること。

以上

トステム綾部工場の一方的な工場閉鎖を許さず、雇用と地元経済を守るための緊急申し入れ[PDFファイル 55.4 KB]