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申し入れ

クマ被害に対する緊急対策を求める申し入れ

2010/10/18 更新
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京都府知事 山田啓二 殿


クマ被害に対する緊急対策を求める申し入れ


2010年10月18日
日本共産党京都府会議員団
団長  新井 進

 府内のクマ出没は、人身の安全に関わる事態になっている。舞鶴市では、14日夜、今田の市道でクマが乗用車と衝突、前輪とバンパーの間に挟まれ暴れたため、運転していた女性が車に閉じ込められる事態が発生した。16日夕方には、福知山市拝師で民家に侵入し、室内にいた81歳の男性と通りがかった77歳の女性を襲う事態が発生。また、同日夕方、
福知山市下夜久野駅近辺に出没し、警察と消防団が出動、厳戒態勢が取られる事態となった。
 府森林保全課が明らかにした数字でも、クマの目撃件数は4月から9月末までで890件にのぼり、過去最高だった04年度の年間718件をすでに越えている。目撃情報は、南丹、京丹波。福知山、綾部、舞鶴、与謝野、京丹後、宮津など広範な地域に及び、人家れんたん地域でも頻繁に目撃され、軒先の食べ物や人家の冷蔵庫を開けて食物をあさる行為まで目撃されている。
 さらに、人的被害は6名に及び、過去最高だった06年度の3名の倍になっており。住民の不安と生活への深刻な影響が広がり、安全の確保は緊急の課題になっている。
 冬眠期を控え、さらに事態は深刻化する懸念がある。わが党議員団は、これ以上人身被害が広がらないよう、以下の緊急対策実施を申し入れるものである。


1 住民の安全確保のために、出没情報や警戒情報などの周知徹底をはかること。また、児童生徒の登下校時の安全確保や高齢者などの安全確保に万全を期すこと。

2 現在、出没時や捕獲時の対処は、兵庫県の民間会社に依頼しているが、対応に時間がかかり、麻酔銃の扱いを含め、迅速な対応を求める住民の要望に応えられていない。府が責任を持って迅速に対応できるように直ちに人的配備を行うこと。

3 クマ檻などを市町まかせにせずに、要望のあるところには、府が迅速に配備すること。

4 カキやクリなど被害にあった作物の損害補償を実施されたい。


以上

クマ被害に対する緊急対策を求める申し入れ[PDFファイル 38.7 KB]