若狭湾原子力発電所群の安全対策等を速やかに求める緊急申し入れ
京都府知事 山田啓二 様
若狭湾原子力発電所群の安全対策等を速やかに求める緊急申し入れ
2011年4月15日
日本共産党京都府会議員団
団長 新井 進
東日本大震災の被害者救援と復旧・復興にむかう活動に日夜奮闘されている理事者をはじめ職員のみなさんに、心から敬意を表します。
福島第一原子力発電所の事故は、府民に大きな不安を呼び起こしています。とりわけ、福井県にある14基の原子力発電所は、いったん事故が起こると京都府域にも直接大きな影響を受けるため、万全な安全対策を講じることは緊急の課題となっています。
こうした中、「専門家会議」も開かれ、緊急時計画区域(EPZ)の見直し等議論が始められており、以下の事項について緊急に強く要望します。
記
1、「京都府地域防災計画」の見直しにあたっては、緊急時計画区域(EPZ)を、現行の「原発から10キロ圏内」を抜本的に見直し、府域全体を対象とし、ヨウ素剤など防災資材、モニタリング、避難計画等の対策を強化すること。
2、福井県にある原子力発電所の徹底した安全点検を緊急に行うとともに、耐震基準の見直しや緊急時電源確保等、地震や津波等に対する万全な安全対策を抜本的に強化すること。
3、関西電力による原子力発電所の正しい情報の開示と府民への提供はもちろんのこと、京都府として府民に対し原子力施設の安全対策や監視体制等の情報提供などについて体制をとり、すみやかに強化すること。
4、政府が昨年決定した原発新増設計画の白紙撤回を政府に求めるとともに、高速増殖炉「もんじゅ」の運転再開の中止と、関西電力による「プルサーマル計画」の中止を求めること。
以上
若狭湾原子力発電所群の安全対策等を速やかに求める緊急申し入れ[PDFファイル 34.5 KB]