若狭湾の原発のすみやかな撤退を求める申し入れ(第3次)
2011年7月19日
京都府知事 山田啓二 様
日本共産党京都府会議員団
団 長 前窪 義由紀
若狭湾の原発のすみやかな撤退を求める申し入れ(第3次)
菅首相は13日、「段階的に原発依存度を下げ、将来は原発がなくてもきちんとやっていける社会を実現する」と述べ「脱原発依存」を表明した。これに対し山田知事は14日の記者会見で、「全国知事会の方向と基本的に一致する。評価したい」と述べたと報道された。しかし、その後、巻き返しの動きが強まる中、菅首相は、「個人的な発言」であったと国会で表明し、その無責任さが浮き彫りになった。
一方、文部科学大臣が高速増殖炉「もんじゅ」の開発について記者会見を行い、存廃について問われる状況となっている。また、若狭湾の原発14基のうち8基が7月中にも停止する見込みであり、大飯原発1号機も事故を起こし調整運転停止となった。
このような中で、原発からのすみやかな撤退へ舵を切ることが強く求められている。
そこで、わが党議員団は、知事に対し、下記の諸点を申し入れるものである。
記
1.運転停止中の原発と事故で停止した大飯原発1号機の運転再開を認めないこと。
2.より危険な「もんじゅ」を廃炉にし、プルサーマル計画の中止を国と関西電力に求めること。
3.30年以上運転中の老朽原発8基の廃炉を国と関西電力などに求めること。敦賀3,4号炉の新増設の中止を求めること。
4.関西電力に対しすべての発電能力と現状の報告を求め、府内企業と公共団体等が持っている自家発電の現状と能力について調査し。公表すること。
5.原発からのすみやかな撤退、自然エネルギーの飛躍的拡大を国と関西電力に求めるとともに、本府として具体化を急ぐこと。
以上
若狭湾の原発のすみやかな撤退を求める申し入れ(第3次)[PDFファイル 34.9 KB]