府議会の民主的構成についての申し入れ
2012年5月22日
京都府議会議長 近藤永太郎様
京都府議会各会派 御中
日本共産党京都府議会議員団
団 長 前窪 義由紀
府議会の民主的構成についての申し入れ
本日、5月臨時議会が開会しました。本議会は、安全対策を無視した大飯原発の再稼働の動きに対して厳しい対応が求められるとともに、常任・特別委員会の正副委員長や関西広域連合議会議員の選任など府議会の民主的構成をはかる重要な議会です。
京都府議会では、一昨年12月議会で成立した「京都府議会基本条例」に基づき、民主的にして府民に開かれた議会の実現にむけて様々な議会改革を実施してきましたが、議会役員の選出と民主的な議会運営においては、解決すべき重大な課題が残されています。
それは、議長、副議長、議会選出監査委員、および常任・特別委員会の正・副委員長の選出において、「与党会派」により日本共産党を排除するという不正常な事態が長期にわたり続いていることです。
日本共産党は、今日まで府議会の民主的運営のために一貫して努力してきました。意見の一致しない問題が生じたときには、会派独自の立場を表明すると同時に、一致点の追求に努めつつ、最終的には多数の意見に協力する態度をとってきました。このような姿勢で努力してきた日本共産党を、議会役員から排除し続けることは何の道理もないことであります。
本来、会派の議席数に応じて議会の役職を配分することは、議会の民主的運営の最も初歩的なことであり、憲政の常道です。府民に説明することができない府議会の不正常な事態を解決することは急務の課題であり、議会を構成するすべての会派に間われている責任であります。
以上の立場から、5月臨時議会の開催にあたり、以下の事項について実現されるよう、強く申し入れるものです。
記
1 議会の構成に当たっては、府議会の透明性を高め、府民の信頼にこたえるためにも、日本共産党排除をやめ、民意を反映した選出をすること。
2 常任・特別委員会の正・副委員長の選出にあたっては、各会派の議員数に応じた配分を行うこと。
3 関西広域連合議会議員の選出にあたっては、民意を反映するためにも、各会派の議員数に応じた配分とすること。
以上
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