関西電力大飯原子力発電所3・4号機の再稼動を認めないための申し入れ
2012年6月6日
福井県知事 西川一誠様
関西電力大飯原子力発電所3・4号機の再稼動を認めないための申し入れ
日本共産党 滋賀県委員会委員長 奥谷 和美
京都府議会議員団団長 前窪義由紀
大阪府議会議員団団長 宮原 威
兵庫県議会議員団団長 ねりき恵子
奈良県議会議員団団長 山村 幸穂
和歌山県議会議員団長 雑賀 光夫
政府による関西電力大飯原子力発電所3・4号機の再稼働について、野田首相が「関係自治体の理解は進みつつある。私の責任で判断する」と決断を表明するなど、極めて緊迫した状況になっています。
これは「暫定」の安全基準で原子炉を動かすことを認め、さらに近畿各府県の住民のみならず、福島や全国の「原発ゼロ」を願う国民の声にそむく無謀な「政治決断」であり、絶対に認めることは出来ません。
そもそも、福島原発事故については、収束や原因究明にはほど遠い状況であり、新たな原子力規制機関の国会審議も始まったばかりで、事故が起こった場合の放射能被害の予測、住民避難の計画すら十分に立てられていません。
政府のいう「特別な監視体制」や「暫定的な基準」は、再稼動をするための口実でしがなく、住民の不安を解消する安全確保の担保にはまったくならないことは明らかです。しかも、「暫定基準」は原発利益共同体と一緒になって「安全神話」を振りまいてきた原子力安全委員会や原子力安全一保安院が決めたものです。
再稼働を強行し、仮に重大な事故が発生した場合、立地県である福井県のみならず琵琶湖を抱える近畿地方全体に深刻な影響を与えることは明らかです。また「継続的な再稼働」を求める政府の態度もとうてい認められません。
立地県である福井県知事として、地元福井県民はもちろんのこと、近畿全体の住民の願いにこたえ大飯原発3・4号機の再稼働を認めないよう強く要請するものです。
以上
関西電力大飯原子力発電所3・4号機の再稼動を認めないための申し入れ[PDFファイル 40.1 KB]