台風23号災害対策予算302億円を可決 臨時府議会 松尾孝団長が討論
15日、台風23号災害の被害対策予算302億円の補正予算を審議する11月臨時府議会が開かれました。10月20日に京都府を通過した台風23号は、府域に甚大な被害をあたえました。
今議会に提案されたのは、「国の制度が十分ではない」として床上浸水なども含めた住宅の改修経費、建替費用を最大300万円を限度に助成する「地域再建被災者住宅等支援補助金」の創設や中小企業緊急特別融資対策事業や農林水産施設等災害復興事業や融資、土木関係や公共施設の復旧などの補正予算案。被災者の府立学校授業料や各種手数料の減免などの条例改正などの4議案です。
党府議団からは、松尾孝団長がいっそうの被害者救援策を求め、賛成討論に立ちました。松尾団長は、今回の災害の教訓と問題点として、台風接近時のダム管理・操作のあり方と連絡通報体制の問題点を指摘。国の指示で九月に実施した堤防の緊急点検では、野田川など、今回決壊した河川を含む11水系300キロについて対策必要箇所なしと府が報告していたことにもふれ、防災対策の総点検を求めました。
災害対策では、府の提案に賛成した上で、住宅再建への助成制度について、被災者の実態に応じた柔軟な被災認定を行うことや商店街などの店舗併用住宅への適用など、被災者が広く救済されるよう要求しました。
また、▽商工業者の機械設備被害などへの助成▽農家の農業機械被害への生活支援、災害復旧としての全被災農地の復旧、農家への無担保無保証人融資▽漁船損傷への助成▽林道と一体である作業道復旧への助成、風倒木処理への助成▽市町村への財政支援▽雪対策や被災者の健康・保健対策を実施するように強く求めました。
また、全会一致で
台風23号に伴う災害対策に関する意見書・決議
を採択しました。