予算委書面審査から(6) 宇治茶の振興へ増産に従事する農家に支援を
2005/03/07 更新
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宇治茶の産地表示を厳格化したこともあり、京都府内産の荒茶生産量の拡大が求められています。まえくぼ議員は、これまでから機会あるたびに、宇治茶の振興対策の強化を求めてきましたが、2005年度、100ヘクタールの茶園増反の予算案が提出されました。
質問の冒頭、まえくぼ議員は、12000トンと言われる宇治茶の仕上げ茶の生産を維持するために必要な府内産荒茶量を問い、現在の生産量が3000トンで、必要量の4000トンに1000トン不足すること、そのためには新たに数百ヘクタール規模で茶園を拡大する必要があることを明らかにさせました。
その上で、今回の増反の中心が丹後国営農場となるが、和束町からの入植者や丹後の新たに茶生産に取り組む農家への技術面と資金面での支援の強化が必要だと求めました。また、80ヘクタールを切っている、宇治地域での荒茶生産の強化も宇治茶のブランド力を保つためにも必要であり、茶業研究所や茶業協同組合などとの連携し、生産力の拡大のための支援をと求めました。
あわせて、生産農家の意欲を拡大するためにも、1年先の手形がいまだに存在するという、茶の流通業界の近代化にも目配りをと求めました。
農林水産部長は、「宇治茶は文化や地域そのものを支えており、お茶を核とした地域振興と府として連携したい」旨答弁。農産流通課長も、増産にかかる農家の負担は相当な額であり、農家には、国庫補助や融資等を活用していただいている。流通の近代化を通じ意欲拡大に努力したいと答弁しました。