16日の2月定例府議会本会議で、日本共産党府議団から山内よし子議員(京都市南区選出)が代表質問に立ち、深刻となる府民のくらしの実態を示し、対策の実施を山田啓二知事に迫りました。
山内府議は「派遣切り」で職と住居を失った方々が、「今晩どこに寝るか」と追い詰められている事例をあげ、「府南部と北部に緊急一時避難所が必要」と求めました。山田知事は「生活保護や府営住宅を柔軟に活用しながら、現状を踏まえて対応したい」と答弁しました。
また山内府議は、偽装請負や違法クーリング期間も派遣期間に通算されるという政府答弁を示し、「3年間の派遣制限期間を超えて働いてきた人を雇い止めするのは違法。とくに府が補助金を出している大企業には、緊急調査を行ない厳しく指導せよ」と求めました。山田知事は、「偽装、雇い止めについては、違法があれば、労働局とも連携して対応していく。労働局にも充分に働きかけていきたい」と答弁しました。
多くの子どもが地元の高校に入れない不安が広がっている京丹後市の府立高校募集定員問題の質問に田原博明教育長は、「今年度は定員以上に合格させることも含め柔軟に対応し、不安を与えないよう適切に対処していく」と答弁しました。
傍聴者からは「山内さんの質問は実態をよくつかんで私たちの声を代弁してくれ、心強かった」という声が寄せられました。
また、2月定例議会開会日の10日、決算特別委員会に付託されていた平成19年度決算5議案の討論・採決が行なわれました。これは、本来、12月定例会で採決に付すべきでしたが、会計検査院が国庫補助事業費の会計処理が不適切であると指摘したこと、及び本府の裏金問題が明らかとなったため決算特別委員会審査の継続が決まり、2月定例会に持ち越されていたものです。
本会議で日本共産党は光永敦彦議員が第19号議案「平成19年度京都府一般会計及び特別会計歳入歳出決算を認定に付する件」、および第21号議案「平成19年度京都府水道事業会計決算を認定に付する件」に反対し、他の3件に賛成する立場で討論を行ないました。他会派は討論せず賛成しました。
山内よし子議員の代表質問と答弁(大要)はこちら
光永敦彦議員の討論はこちら
09春の府市民総行動実行委員会は、府議会代表質問の日、16日に対京都府行動を行ないます。これは、経済危機の進行のもと、横行している「派遣切り」「下請切り」にストップをかけ、深刻なくらしと雇用、営業の危機突破をめざし、切実な府民要求を2009年度京都府予算に反映することをめざして展開されるものです。
午前8時から府庁東門前で早朝宣伝行動、正午から同所で昼休み大街頭演説会と、その後府庁包囲デモ、各会派要請行動と議会傍聴行動が取り組まれます。
2月定例府議会では、16・17日の代表質問に続き、18日、19日、20日と一般質問が行なわれます。日本共産党府議団からは、18日に新井進議員、かみね史朗議員が、20日に松尾孝議員が一般質問に立ちます。それぞれのおよその時間と、おもな質問テーマは次のとおりです(時間は若干前後することがあります)。
●新井進議員(京都市北区選出) 2月18日(水)3番目、午後2時20分ごろから
・国民健康保険の問題について
・視覚障害者への支援について
・京都市内山間部の交通問題について
●かみね史朗議員(京都市右京区選出) 2月18日(水)5番目、午後3時50分ごろから
・障害者自立支援法の見直しについて
・児童デイサービスへの支援について
・特別支援教育の充実について
●松尾孝議員(京都市伏見区選出) 2月20日(金)1番目、午後1時ごろから
・農業問題について
・肝炎対策について
一般質問はテレビ中継はありませんが、京都府議会ホームページでインターネット中継します。また、議場で傍聴されるときは、傍聴券をお渡ししますので、京都府庁議会棟の日本共産党議員団控室へお越しください。
京都の学費ゼロネット(佐伯宗信代表)が、2月10日、「大学における高学費問題の改善」について府議会から国への意見書提出、府として「経済危機に対応し、緊急の修学支援を行うこと」、「京都府独自の奨学金制度を創設すること」を求める請願提出に向け、京都府議会の各会派へ要請を行いました。
要請には5大学から20人の学生が参加し、「兄弟が3人いて学費負担が厳しいが、親の収入が奨学金の基準より少し多くて借りられず困っている学生がいる」(京都橘大)、「学部で2人が学費が払えず大学を辞めた」(立命館大)、「下宿代が負担できず、2時間かけて通学する学生など、遠距離通学も多い。昼は大学、夜はバイト。学費負担が軽くなればもっと研究できるのに」(佛教大)、「芸術学科の学費が160万円に値上げされた。これ以上バイトで稼ぐのは無理。京都府独自の奨学金をつくって、学生を救ってほしい」(精華大)など各大学で取り組んだ「学費実態調査アンケート」へ寄せられた学生の実態を告発しました。
要請に応じた日本共産党京都府会議員団新井進団長は「高学費は個人の問題ではない。学生支援は、国、社会を支える人づくり。国の流れを変えたい。府に対しても無利子奨学金制度、高校・大学の初年度納付金の緊急無利子貸付制度を求めている。ともにがんばりたい」と激励しました。
10日開会の2月府議会で16日(月)、日本共産党府議団から山内よし子議員(京都市南区)が代表質問に立ちます。午後1時30分ごろからで、KBS京都テレビの中継もあります。ぜひご覧ください(時間は若干、変動することがあります)。主な質問項目は、いのち・雇用・経営・教育など、未曾有の景気悪化から府民生活を守る対策について、社会保障制度と消費税増税問題について、大型店の出店問題についてなどです。
また、2月18日(水)・19日(木)・20日(金)には新井進議員(京都市北区)、松尾孝議員(京都市伏見区)、かみね史朗議員(京都市右京区)が一般質問に立ちます。それぞれの日時は決まり次第お知らせします。一般質問はテレビ中継はありませんが、京都府議会ホームページでのインターネット中継があります。
代表質問、一般質問を議場で傍聴されるときは、京都府庁議会棟の日本共産党議員団控室へお越しください。
2月8日(日)午前10時から11時、KBS京都テレビで府議会広報番組「政治を語る」が放映されます。今回は、警察常任委員会で「高齢者を犯罪から守るために」がテーマです。
日本共産党府会議員団から、原田完議員が出演します。ぜひご覧ください。
なお、再放送は2月9日(月)の午前9時半から10時半です。